9219 東証グロース(サービス業)
ギックス
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事業内容(レポートから抜粋)
データを活用して顧客の経営課題を解決するデータインフォームド事業を展開
ギックスは、「あらゆる判断を、Data-Informed(データインフォームド)に。」をパーパス(企業の目的や存在意義)とし、企業の経営課題解決、競争力強化のために、データを用いて物事を理解して判断する仕組みを構築するData-Informed(DI)事業を行っている。
データインフォームドとは、人間が論理的に思考し、合理的な判断をすることを目的としたデータ活用である。具体的には、人間が日常の判断業務を行う際に、機械学習や数理最適化などの分析を通じて生み出されたデータを活用することで判断業務の高度化・効率化を目指すものである。
23年8月に子会社ギディアを設立してLab&Design(東京都目黒区)のブランディングデザイン事業を譲受したため、24/6期から連結決算の開示も行っている。
ギックスは、Data-Informed事業の単一セグメントであるが、提供するサービスを「個別課題解決」と「共通課題解決」に分類している。「個別課題解決」は、顧客企業固有の経営課題に対してデータを活用した判断の在り方を検討するDIコンサルティング、その判断を継続的に実行するために必要なデータ活用の仕組み(基盤)を構築・運用するDIプラットフォームの2つのサービスからなる。
DIコンサルティングは、ギックスのコンサルタントが顧客企業の経営方針や経営課題、成長戦略を深く理解して解決のための方向性を模索し、業務の在り方を設計するステップである。このステップは、解決したい経営課題に関連する全件・全量・全粒度のデータを預かることから始まる。預かったデータを分析ができる状態にクレンジングして機械学習、数理最適化などの方法論で様々な角度から分析していく。分析結果を踏まえて顧客企業の課題を再定義し、解決策のプロトタイプを作成する。
DIプラットフォームは、DIコンサルティングで作成した課題解決策のプロトタイプを、顧客企業が自ら実行できるように実装方法を検討し、業務アプリとして組み込むステップである。
(2024年10月11日時点)
沿革(レポートから抜粋)
ギックスの現代表取締役CEOである網野知博氏は、慶應義塾大学卒業後、CSK(現SCSK 9719東証プライム)に入社し、その後アクセンチュア、日本アイ・ビー・エムを経てギックスを設立した。
創業メンバーの3名(網野氏、代表取締役COOの花谷慎太郎氏、取締役の田中耕比古氏)がともに日本アイ・ビー・エムに在籍していた時に、AIが人間のクイズチャンピオンに挑戦するプロジェクトを経験し、「AIによる判断より、高度に分析されたデータを活用して人間が行う判断の方がより精度の高いものになる」との考えを持った。その考えに基づき12年12月にギックスを設立し、企業からデータを預かって分析し、経営課題解決のための判断をサポートする事業を開始した。
13年1月にデータ分析業務をベースとしたCMO業務の代行を開始し、18年12月に日本ユニシス(現 BIPROGY 8056東証プライム)と業務提携契約、西日本旅客鉄道と資本業務提携契約を締結した。
19年12月にエリア情報サービス「トチカチ」(23年6月に提供を終了)、20年1月に個客選択型スタンプラリー「マイグル」の提供を開始した。
22年3月に東京証券取引所マザーズ市場に上場した(市場再編に伴い現在はグロース市場に上場)。
(2023年10月20日時点)