きずなホールディングス

◆ 日本各地で１日１組限定の家族葬を施行する葬儀会社
・きずなホールディングス（以下、同社）は、1日1組限定の貸切ホールでの家族葬を日本各地で施行する葬儀会社である。
・「家族葬のファミーユ」を中心とした直営ホールで葬儀を行う「直営モデル」及び公営斎場等を活用して葬儀施行を提携葬儀社に任せる「委託モデル」から構成される「葬儀施行業」と、自社サイトを通じてアプローチしてきた顧客と提携葬儀社や代理店を仲介する「ネット集客業」を行っており、全国33都道府県でサービスを展開している。

◆ 23年5月期上期決算は13%増収、1%営業増益
・23/5期第2四半期累計期間（以下、上期）の決算は、前年同期比12.5%増収、1.2%営業増益であった。他社ポータルサイト経由や直葬の比率の上昇等を受けて、葬儀単価は下落したものの、前期に出店したホールの貢献及び既存店の好調に伴う葬儀件数の拡大により、二桁増収となった。一方、売上総利益率が低下したため、営業利益は微増にとどまった。

◆ 23年5月期の会社計画は10%増収、14%営業増益を据え置き
・23/5期上期実績が概ね計画通りであったため、10.0%増収、13.8%営業増益を見込む23/5期計画を同社は据え置いた。
・証券リサーチセンター（以下、当センター）は、23/5期上期実績や、12月及び1月の月次数値等を踏まえて、23/5期の売上収益を10,317百万円→10,609百万円（前期比14.4%増）、営業利益を1,247百万円→1,250百万円（同16.6%増）にやや上方修正した。

◆ 葬儀件数の増加等により、24年5月期以降も成長継続を予想
・当センターでは、24/5期以降の予想も微調整したが、新規出店等を背景とした葬儀件数の増加等により、24/5期は17.0%増収、28.3%営業増益、25/5期は12.4%増収、12.7%営業増益と成長の継続を予想した。