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4124 東証スタンダード(化学)

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大阪油化工業

ベーシックレポート

(公開日 2019.04.12)

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概要(レポートから抜粋)

1.会社概要
・大阪油化工業(以下、同社)は、化学業界の分離精製分野において、精密蒸留を専業とする企業である。創業来70年に及ぶ技術・ノウハウの蓄積と、顧客企業のどのプロセスにも対応できる一貫体制を強みとする。

2.財務面の分析
・12/9期~18/9期までの年平均成長率は、売上高は0.8%、経常利益は17.7%となった。増収率の低さは有償支給売上高の減少が影響している。一方、先行投資の費用増による短期的な 減益局面を繰り返してはいるが、投資が実り、利益水準は切り上 がっている。
・化学業界の顧客企業の研究開発から量産までの全プロセスを一貫してサポートする上場企業との比較では、安全性の指標の優位性が目立つ。収益性については、売上高営業利益率は業界平均を上回っている。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、精密蒸留について70年間蓄積したノウハウにある。長期にわたるノウハウの蓄積は顧客企業の信頼獲得にもつながっている。顧客企業との長期的な関係の過程で経験した案件から更にノウハウを吸収する という好循環の状況にある。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、人材の確保・育成と、収益源の多様化の一環でのプラントサービスの育成が挙げられる。
・既存の受託蒸留サービスのうち、研究開発支援については能力増強、受託加工については作業効率向上と対応可能案件の幅の拡大により受注拡大を図る。プラントサービスは実績の積み上げに注力するほか、 中長期的な海外展開に向けた体制構築を進めていく。

5.アナリストの評価
・数年単位での開発を考える顧客企業が求めるのは、蓄積された技術やノウハウに留まらず、長い将来にわたって開発パートナーとして存在している確度の高さである。こ の観点でも業歴の長さは同社に対する信頼につながっている。
・今後も積極的な設備投資が続くが、利益に反映されるのは先になるという同社の長期視点での経営判断は評価するが、投資家の想定する投資期間とのずれが生じる可能性には留意しておきたい

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