9250 東証グロース(サービス業)
GRCS
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事業内容(レポートから抜粋)
GRCソリューション・プロダクトとフィナンシャルテクノロジーを提供するサービス会社
GRCSは、企業の経営課題となっているG:ガバナンス、R:リスク、C:コンプライアンス(以下、GRC)及びS:セキュリティの視点に着目し、各領域に精通したコンサルタントやエンジニア等の専門人材による各種ソリューションや、GRCとセキュリティ領域の専門業務ツール(プロダクト)を提供している。
GRCSは05年3月に新ビジネスの創出を目的として設立された。創業者で、現代表取締役社長でもある佐々木慈和氏が、欧米では認知されていた「GRC」という領域に着目し、09年11月にGRCソリューション事業に事業転換したことで、国内有数のGRC専業企業として事業を拡大してきている。
GRCSはGRCソリューション事業の単一セグメントであるが、サービスの提供形態により、ソリューション部門とプロダクト部門に事業部門を区分している。
なお、GRCSは21/11期より、金融機関のコア業務であるトレーディングを支援するため、システム等の開発から運用、保守までを提供するフィナンシャルテクノロジー領域を強化している。
GRCとセキュリティ領域が企業活動の「守り」分野を対象としたものであるのに対し、フィナンシャルテクノロジー領域は企業活動の「攻め」分野を対象としており、事業の性格が全く異なるものである。
結果、従来のサービス形態別の事業区分による売上高の開示と併設して、事業領域別の売上高の公表が開始された。23/11期連結売上高の事業領域別内訳は、フィナンシャルテクノロジー事業が620百万円、GRCソリューション・プロダクト事業が2,163百万円であった。
(2024年2月22日時点)
沿革(レポートから抜粋)
同社の創業者である佐々木慈和氏(現代表取締役社長)は、日本ヒューレット・パッカードでの勤務を経て、教育系や地域系の新ビジネスの創出を目的として、05年3月にFrontier X Frontier(現同社)を設立した。
設立当初に行っていた複数の事業は軌道に乗らなかったものの、佐々木社長は当時、欧米で始まった「GRC」という事業領域に出会い、その可能性に魅力を感じた。そこで同社は、09年11月に国内専業企業のパイオニアとしてGRCソリューション事業を開始し、他の事業から撤退した。同年12月には、商号をNANAROQに変更した。
11年頃から売上高は拡大していったが、更なる成長を目指し、13年には、GRC領域と親和性があるセキュリティ領域に進出した。
また、NECソフト(現NECソリューションイノベータ)の出身である塚本拓也氏が13年12月に、ウイルプラスホールディングス(3538東証プライム)の連結子会社であるチェッカーモータース等での勤務経験を持つ田中郁恵氏が14年5月に、各々取締役に就任し、経営体制が強化された。
同社は、16年11月、岩手新事業創造ファンド1号投資事業有限責任組合からの出資受け入れを皮切りに、19年に掛けて多くのベンチャーキャピタルから資金を調達し、人材と自社プロダクトの開発等の投資に振り向けた。
16/11期末に21名だった従業員は、20/11期末には105名に増加した。また、17年2月、同社初の自社開発プロダクトである「Supplier Risk MT」の提供を開始したほか、同年3月に「脆弱性TODAY」、同年7月に「CSIRT MT」の提供を開始した。
(2022年9月30日時点)