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648A 東証グロース(情報・通信)

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ルクレ

新規上場会社紹介レポート

(公開日 2026.10.16)

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概要(レポートから抜粋)

届出目論見書には、21/9期以降の単体業績が開示されている。

ルクレは95年9月、富士通(6702東証プライム)の社内ベンチャー制度により設立された。96年に写真整理ソフト、98年に工事写真管理ソフト「蔵衛門工事写真(現 蔵衛門御用達)」を発売し、09年に富士通との資本関係を解消した。14年に工事写真撮影用端末「蔵衛門Pad」、18年に「みんなの写真屋さん」を投入した。21年に「蔵衛門クラウド」、22年にその有料プランである「蔵衛門プレミアム」のサービスを開始し、26年6月には「AITURBO」のサービスを開始し整備記録領域を立ち上げた。

22/9期に売上高が前期比14.1%減となった。買切り版ソフトと併売する形で、機能を順次追加・更新するSaaS型サービス「蔵衛門プレミアム」を投入し、導入時の売上規模の大きい買切り型から月次で課金する「蔵衛門プレミアム」へのシフトを進めたためである。

23/9期の売上高は前期比4.1%増と増収に転じた。「蔵衛門プレミアム」の継続課金収入が積み上がり、買切り版ソフトからの顧客移行に伴う影響を吸収し始めたことが、売上回復に寄与した。その後も既存顧客のクラウドへの移行や利用拡大が順調に進み、24/9期の売上高は同35.1%増の2,224百万円、25/9期には同31.3%増の2,920百万円へと拡大した。

経常損益は、継続課金型サービスへのシフトに伴い、22/9期239百万円、23/9期126百万円の損失となった。24/9期は77百万円の利益へ転じ、25/9期は341百万円へ拡大した。継続課金収入の増加が費用負担を吸収し、収益性の改善につながった。

<25年9月期実績>
25/9期の業績は、売上高2,920百万円(前期比31.2%増)、営業利益329百万円(同4.2倍)、経常利益341百万円(同4.4倍)、当期純利益226百万円(同4.6倍)であった。

施工記録領域の売上高は2,011百万円(前期比21.4%増)と拡大した。既存顧客のクラウドへの移行、無料試用から有料契約への転換、顧客企業内での利用部門・現場の拡大が進んだ。「蔵衛門プレミアム」の期末有料ID数は95,157ID(前期末比51.2%増)、契約社数は10,763社(同42.1%増)となった。企業単位の契約の平均月次解約率は0.16%と低水準であった。

施工記録領域の有料契約数の増加により、同領域のストック売上高は902百万円(前期比63.9%増)となった。全社売上高に占めるストック売上比率は30.8%と前期比6.1%ポイント上昇した。施工記録領域の「蔵衛門プレミアム」のID利用料や「ルクレSIM」の通信料等の継続課金売上高のARRは1,067百万円(前期末比49.5%増)となった。

成長記録領域の売上高は903百万円(前期比64.2%増)となった。「みんなの写真屋さん」をプラットフォーム型に転換したことが、売上拡大に寄与した。YAUは218,481人(前期比4.0%増)、ARPUは4,136円(同57.9%増)となった。

売上総利益は1,337百万円(前期比34.5%増)となった。外注費の増加などによる費用負担を吸収し、売上総利益率は前期の44.7%から45.8%へ改善した。

販売費及び一般管理費(以下、販管費)は1,007百万円(前期比10.0%増)となった。販管費率は前期の41.2%から34.5%へ低下し、営業利益率は3.5%から11.3%へ上昇した。

<26年9月期第3四半期累計実績>
26/9期第3四半期累計業績は、売上高2,473百万円、営業利益495百万円、経常利益511百万円、四半期純利益316百万円であった(前年同期の実績が開示されていないため、前年同期比は記載せず)。

施工記録領域の売上高は1,754百万円となった。既存顧客のクラウドへの移行と利用現場の拡大が進んだ。26年5月には公共工事の電子納品に対応する写真台帳の閲覧・編集機能を拡充し、新たな利用者の獲得につなげた。

26年6月末の有料ID数は122,380ID(前期末比28.6%増)、契約社数は12,264社(同13.9%増)となった。ストック売上高は945百万円と前期通期実績を4.9%上回り、ストック売上比率は25/9期の30.8%から38.2%へ上昇した。

成長記録領域の売上高は710百万円となった。写真店が販売する方式から同社が販売する方式への移行が進んだ。

整備記録領域は26年6月にサービスを開始したことから、業績への寄与は軽微であった。

売上総利益は1,280百万円、売上総利益率は51.8%となった。販管費は784百万円、販管費率は31.7%であった。継続課金収入の構成比上昇と販管費負担の低下により、営業利益率は25/9期の11.3%から20.0%へ上昇した。

<26年9月期の会社計画>
26/9期の会社計画は、売上高3,473百万円(前期比19.0%増)、営業利益688百万円(同2.1倍)、経常利益701百万円(同2.1倍)、当期純利益464百万円(同2.1倍)である。

なお、ルクレは営業費用計画について、変動費と固定費に分けて開示しており、売上原価、販管費の計画は開示していない。ルクレは売上高から変動費を差し引いたものを「貢献利益」と定義し、さらに固定費を差し引いて営業利益を算出している。

施工記録領域ではクラウドへの移行と既存契約企業内での利用拡大を進め、売上高2,493百万円(前期比24.0%増)を見込んでいる。「蔵衛門プレミアム」の期末有料ID数は前期末の95,157IDから約4割、契約社数は同10,763社から約2割の増加を見込んでいる。既存顧客へのデータ移行支援や、新規顧客への無料試用と導入支援により、有料契約を増やす方針である。

成長記録領域の売上高は959百万円(前期比6.1%増)を見込んでいる。学校・保育施設での写真販売のオンライン化により、YAUは前期の218,481人から約5%増加する前提で、「みんなの写真屋さん」の売上高は947百万円(同6.3%増)を計画している。受託案件と整備記録領域の合計をその他の売上高として21百万円を見込んでいる。

変動費は1,321百万円(前期比9.1%増)を計画している。主な費用は端末の仕入原価、写真プリントの外注費、「ルクレSIM」の通信原価である。変動費率が低い「蔵衛門プレミアム」の売上高構成比上昇により、変動費の増加率は売上高の増加率を下回る見通しである。

固定費は1,464百万円(前期比6.2%増)を見込んでいる。主な費用は人件費、開発・サーバー費用、販売促進費である。エンジニアや営業人員の採用、クラウドの利用拡大に対応する開発体制の強化、新規顧客獲得に向けた広告出稿を織り込んでいる。固定費の対売上高比率は42.2%となり、営業利益率は前期の11.3%から19.8%へ8.5%ポイント上昇する見通しである。

営業外収益は通信回線契約の獲得支援に係る販売奨励金15百万円など計16百万円、営業外費用は上場関連費用など2百万円を見込んでいる。特別損益は見込んでいない。

<27年9月期の会社計画>
27/9期の会社計画は、売上高4,177百万円(前期比20.3%増)、営業利益1,212百万円(同76.2%増)、経常利益1,212百万円(同72.7%増)、当期純利益792百万円(同70.9%増)である。前期比は26/9期の会社計画との比較である。

施工記録領域の売上高は3,188百万円(前期比27.9%増)を計画している。「蔵衛門プレミアム」の期末有料ID数は前期末見込み比約26%増、契約社数は同約21%増を計画している。

成長記録領域の売上高は969百万円(前期比1.1%増)を見込んでいる。YAUは前期並みとし、26/9期中に同社が写真を販売する方式へ移行した施設分が27/9期に期を通して寄与することを織り込んでいる。

整備記録領域は27/9期から独立して区分し、売上高15百万円を計画している。その他は、確度の高い受託案件を織り込み、4百万円を見込んでいる。

変動費は1,356百万円(前期比2.6%増)を見込み、「蔵衛門プレミアム」の有料ID数増加に伴うストック売上高の構成比上昇により、変動費率は前期の38.0%から32.5%へ低下する見通しである。貢献利益は2,821百万円(同31.1%増)を計画している。

固定費は1,609百万円(前期比9.9%増)を見込み、営業利益は前期比76.2%増の1,212百万円を計画している。営業利益率は前期の19.8%から29.0%へ9.2%ポイント上昇する見通しである。

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