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7698 東証スタンダード(卸売業)

アイスコ

企業情報

事業内容(レポートから抜粋)

フローズン商品に特化した食品卸と生鮮食品スーパーの二本柱で展開

アイスコは、アイスクリームと市販用冷凍食品(以下、フローズン商品)に特化した食品卸を中心に事業を展開している。元々はアイスクリーム専門の卸売が主であったが、96年に市販用冷凍食品の卸売に参入した。また、09年4月に大我産業を吸収合併し、食品スーパーマーケットの運営を行うようになった。

現在のアイスコの事業は、フローズン商品の卸売を行うフローズン事業と、食品スーパーマーケットを運営するスーパーマーケット事業の2つの報告セグメントで構成されている。

フローズン事業の売上構成比の上昇が続いており、売上高の8割を超えている。一方、セグメント利益率については22/3期まではスーパーマーケット事業がフローズン事業を上回っていたが、23/3期になってスーパーマーケット事業は赤字に転落した。

(2024年7月5日時点)

沿革(レポートから抜粋)

同社の前身は、代表取締役社長の相原貴久氏の祖父である相原勘作氏が1948年に神奈川県横浜市にて個人事業として創業した相原冷菓店である。当初は、氷菓であるアイスキャンデーの製造・販売を行っていたが、1954年に乳製品であるアイスクリームの製造及び卸売業に転業した。

1960年代から70年代にかけて、各メーカーがアイスキャンデーやアイスクリームを大量生産するようになった。大手メーカーはそれぞれ専属の卸業者を抱えて販売を強化していったが、同社も協同乳業製品(ブランド名はメイトー)の卸として事業を拡大した。

1972年に株式会社相原冷菓を設立し、アイスクリームの総合卸が始まった。当時のアイスクリーム業界では総合卸という業態は非常に珍しく、同社はアイスクリーム総合卸の先駆けとなった。

高島物産は1952年に神奈川県横浜市にて設立された冷菓の販売会社で、その後事業を拡大し、1980年代には神奈川県最大のアイスクリーム一次卸となっていた。ただ、1990年代にかけて業績が悪化し、多額の負債を抱えていた。そこで、1992年に、神奈川県内有数の卸業者となっていた同社と高島物産が合併して、商号を現在のアイスコに変更した。

1996年には、アイスクリーム卸の冷凍設備を活用できるとして、市販用冷凍食品の卸売も本格的に行うようになった。ここで、現在のフローズン事業の原型が整ったことになる。

時代は少し遡るが、2代目社長で、現取締役会長である相原敏貴氏は、1966年に相原冷菓店に入社し、家業に携わっていた。1970年代に米国視察で得た知見から、アイスクリームの他に、スーパーマーケットの業態が今後の日本にも浸透すると確信し、自らの手で手掛けたいと考えるようになった。その結果、1979年に大我産業を設立して、神奈川県を中心にスーパーマーケットを展開していった。

経営の合理化と効率化を進めるべく、09年に同社が大我産業を吸収した。ここに、フローズン事業とスーパーマーケット事業の2つの事業を併せ持つ現在の形態となった。

21年4月に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)への上場を果たし、現在に至っている。

(2022年7月22日時点)

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