7695 東証グロース(小売業)
交換できるくん
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事業内容(レポートから抜粋)
住宅設備機器と交換工事をセットで販売するeコマース事業を展開
交換できるくんは、住宅設備機器の故障や劣化等に伴う機器交換ニーズに対して、機器と工事をセットで住宅オーナーに販売するeコマース事業を展開している。同社が取扱う商品は、キッチンまわり、トイレ・洗面所、浴室まわりを中心としている。
商品別の売上高や売上高比率は開示されていないが、交換できるくんによれば、特定の商品に偏ってはいない模様である。
交換できるくんは、工事付きで商品を販売しているため、販売地域は自社で工事が出来るエリアに限定される。23年3月末時点での事業エリアは、関東(東京、埼玉、神奈川各都県の大部分、千葉、茨城、群馬、栃木各県の一部地域)、関西(大阪府の大部分、兵庫、京都、奈良、滋賀各府県の一部地域)、東海(愛知、岐阜、三重各県の一部地域)、札幌市周辺、九州北部(福岡、佐賀各県の一部)、中国(広島、山口各県の一部)、仙台市周辺の3大都市圏と地方都市圏に限られている。
交換できるくんは、「ITを縦横に駆使したインターネット完結型のビジネスモデル」により、顧客に「透明性のある料金体系を提示し安心施工を約束すること」を事業コンセプトとしており、01年のサービスサイト開設以来、多数の顧客を獲得している。
豊富な商品情報に加え、2.5万件超の施工事例や、1.8万超のユーザーレビューをサイトに蓄積した結果、同社サイトは利用者にとって有益なコンテンツとなっている。
コンテンツが強化されることでサイト訪問者が増加し、見積り依頼の増加に繋がるという好循環が生まれていることが同社の成長を支えている。また、ネットで見積りから受注までを完結することで営業コストを削減し、競争力のある価格で顧客に商品を提供している。
交換工事においては、交換できるくんが定める技能水準を満たした社員職人(23/3期末14名)または契約職人(同124名)が、無駄を極力省いたスケジュールで現場を回って自社施工する体制が構築されている。
交換できるくんは、KPIとして、四半期毎に工事件数を開示している。23/3期の工事件数は前期比17.5%増の42,892件となった。
(2023年7月28日時点)
沿革(レポートから抜粋)
同社は、98年11月、神奈川県横浜市に住宅設備リフォーム業を目的とするケイシスとして、現代表取締役社長である栗原将氏によって設立された。栗原社長は、当時、国内においてインターネット企業が続々と誕生していたことに刺激を受け、01年1月に住宅設備機器のWebサイト「サンリフレプラザ」を開設し、ECを開始した。
商品のみのEC、工事付きのEC、リフォームの3形態でサービスを展開することで、売上高は04年頃から徐々に拡大した。同社は、需要の拡大に応じて、07年に埼玉県、08年に大阪府、09年に愛知県、10年に福岡県と、大都市圏に商品センターを相次いで開設した。
結果、売上高は10年には15億円に達した。3形態での展開ではあったが、当時は、工務店や、機器を据付けできるDIY好きな消費者に対する商品のみのECが主力サービスとなっていた。
11年から12年に掛けて、商品のみのECの顧客が伸び悩む一方、工事付きのECに成長の兆しが見られたため、同社は、13/3期に機器の据付けができない一般消費者を対象とする工事付きECにサービスを集約した。
EC市場の拡大と住宅設備機器の交換工事メディアとしての同社サイトの媒体力の向上により急成長が始まり、売上高は15/3期に20億円を突破し、17/3期には34.1億円に達した。
同社は、営業エリアの拡大に加え、顧客ニーズへの対応にも乗り出した。商品の実物を確認したい消費者のために、14年に東京ショールームを、19年に大阪ショールームを開設した。また、16年には、札幌に商品センターを開設した。
(2022年1月21日時点)