7372 東証グロース(サービス業)
デコルテ・ホールディングス
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事業内容(レポートから抜粋)
フォトウエディング業界のリーディングカンパニー
デコルテ・ホールディングスは、10数年前まで国内ではほぼ存在していなかった、フォトウエディングサービス(結婚式や披露宴の当日以外での結婚写真撮影のサービス)の市場を確立したリーディングカンパニーである。
デコルテ・ホールディングスは、前身となる会社でミニチャペルでのリーズナブルな挙式を行うサービスを手掛け、挙式運営の内製化を通じてコストコントロールのノウハウを蓄積していた。そうしたところに、海外の事例から、ウエディング写真を撮影することが「価値のある体験」を提供するサービスとして成立することに気づき、08年にフォトウエディングサービスを開始した。
デコルテ・ホールディングスの事業セグメントはスタジオ事業とその他で構成されており、24/9期における売上収益の94.7%を、首都圏で「STUDIO AQUA」、関西圏では「STUDIO TVB」の店舗ブランドなどで運営する、スタジオ事業のフォトウエディングサービスが占めている。
なお、スタジオ事業のアニバーサリーフォトサービスとは、「HAPISTA」の店舗ブランドで運営する子供や家族の記念日を写真に残す撮影サービスであり、その他に分類される売上収益は、神戸市灘区にて「40minutes」の店舗ブランドで運営するトレーニングジムによるものである。
(2024年11月29日時点)
沿革(レポートから抜粋)
現取締役会長の小林健一郎氏は、ビジョンメガネ(大阪府大阪市)、ムラチク(現S FOODS 2292東証プライム)に勤務していた。元々事業を立ち上げて独立したいと考えていた小林氏に、兵庫県の芦屋で事業を立ち上げる機会が訪れた。
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当時、今後の消費は女性が牽引すると考えていた小林氏は、高級住宅地である芦屋という立地の特徴も活かして、01年11月にデコルテ(以下、旧デコルテ)を設立し、同年12月に、エステサロン「サロン・ド・デコルテ」を出店した。ただし、エステの店舗は多店舗展開がしづらく、将来の多店舗展開の可能性を考え、翌02年8月には、大阪の梅田にリラクゼーションサービスの店舗を開業した。リラクゼーションサービスの店舗は、最も多い時には15店ほどまで増えていったという。このように、創業当時は、ビューティー分野で事業を行っていた。
2000年代前半より、芦屋にはハウスウエディングを行う施設が増え、ブライダルエステに携わる中、ウエディングドレスを纏った女性の幸せなオーラに感銘を受けた小林氏は、ウエディング関係の事業を行いたいと考えるようになった。
04年3月に東京都港区にバンケットホールを持たないミニチャペル「St. AQUA」を開設し、ウエディング事業に参入した。また、貸衣装の事業を運営する斎憲(東京都台東区)が業績悪化で民事再生法適用となったのを受けてスポンサーとなり、07年1月に吸収合併した。その後も神式挙式のプロデュースなどに事業を拡げていった。
ウエディング業界に進出した小林氏は、貸衣装の調達先を海外で探していた際に、東アジアを中心にフォトウエディングサービスが展開されていることを知り、日本でも文化として定着する可能性があると考えた。
そこで旧デコルテは08年1月に、チャペルを併設したスタジオとして、大阪に「STUDIO TVB」を、東京に「STUDIO AQUA」を開設し、フォトウエディングサービスを開始した。
当初は、同社のチャペルで挙式をするカップルが主な顧客であったが、結婚式とは別に写真を撮影したいというニーズは強く、フォトウエディングの可能性の大きさを確信した同社は、10年7月に大阪に「STUDIO TVB 梅田店」を、10年8月に東京に「STUDIO AQUA 新宿店」を出店し、フォトウエディングだけを行う単独店舗の展開を開始した。
また、15年6月にはアニバーサリーフォトサービスを提供する「HAPISTA」を大阪に出店し、ウエディング以外のライフイベントの写真撮影にも進出した。
フォトウエディングを中心に事業が拡大していく中で、経営組織の強化と経営人材の採用が必要となった。そこで旧デコルテは、LBOの形でキャス・キャピタル(東京都千代田区)の資本と経営人材を受け入れることになり、16年12月に、旧デコルテの受け皿として、現在の同社となるCCH6aを設立し、17年10月にCCH6aが旧デコルテを吸収合併して商号をデコルテとした。
同社は、18年10月に、新設型の会社分割により事業別に事業会社を設立して持株会社体制へ移行した。その後、リラクゼーション事業、挙式運営サービス、神式挙式プロデュース、ドレス及び着物のレンタルサービスを次々と他社へ譲渡し、同社はフォト関連事業に特化していった。なお、20年4月に同社は現在のデコルテ・ホールディングスに商号を変更している。
こうして、21年6月に東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たした(市場区分の変更に伴い22年4月からはグロース市場)。
(2023年3月3日時点)