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4256 東証グロース(情報・通信)

サインド

企業情報

事業内容(レポートから抜粋)

理美容店舗向けクラウド型予約管理システムBeautyMeritを提供

サインドは、ヘアサロン(美容室、理容室)、ネイルサロン、エステサロン、リラクゼーションサロン、アイビューティーサロン(眉毛とまつ毛の専門サロン)等の理美容店舗に対して、店舗と顧客のつながりをサポートする、クラウド型予約管理システム「BeautyMerit」(以下、ビューティーメリット)をサブスクリプション(月額課金)サービスとして提供している。

ビューティーメリットは、「顧客と時間の価値を最大化」というプロダクトポリシーの下、理美容店舗に対して、集客から予約、施術(カルテ)、会計、アフターフォロー、データ分析に至るまでを一気通貫で支援するサービスである。サインドは、店舗と顧客のつながりに対して、最適な顧客体験(CX)の構築とデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援することを目指している。

サインドは、理美容店舗が自店の公式iOSアプリ・Androidアプリを作成できるビューティーメリットの提供を12年5月に開始した。継続的な機能の追加と営業体制の強化等により、ビューティーメリットは24/3期末時点で7,492店に導入されている。

ビューティーメリットの主な特徴としては以下の点が挙げられる。
1、店舗と顧客のつながりを構築するスマートフォンアプリ
2、一元管理(サイトコントローラー)による予約管理の自動化
3、SNSを活用した集客をサポートするWeb予約機能
4、会計業務の効率化やノーショー対策を実現する決済機能
5、業界特有の課題に対応したEC機能
6、店舗の経営指標を自動で可視化するデータ分析

サインドの売上高は、ビューティーメリットの月額利用料であるサブスクリプション売上、初期導入売上、その他に分類されている。その他には、サービスパートナーからの連携手数料や、EC機能を利用している顧客からの決済手数料、チェーン店経営企業からのカスタマイズ開発売上等が含まれている。24/3期において、全体の91.4%を占めるサブスクリプション売上が主力課金形態と位置付けられる。

24/3期末時点でのビューティーメリットの契約店舗数は7,492店となっているが、過半の事業者とは1店のみの契約である。中には数10店以上を展開するチェーン事業者とも契約しているものの、最大顧客の売上高構成比は1割を超えておらず、特定の大手顧客への依存度は低い。主要顧客としては、シーボン(4926東証スタンダード)、「Agu.」を展開するAB&Company(9251東証グロース)、「EARTH」を展開するアースホールディングス(東京都渋谷区)、MAQUIA(東京都新宿区)等が挙げられる。

サインドがEC機能においてシステム連携をしている理美容ディーラーとしては、ビューティガレージ(3180東証プライム)、ガモウ(東京都港区)、きくや美粧堂(東京都渋谷区)、ダリア(福岡市博多区)、フジシン(東京都新宿区)、タガミサンビューティ(東京都渋谷区)、タクサム(大阪府東大阪市)等が挙げられる。

(2024年6月7日時点)

沿革(レポートから抜粋)

サインドは、11年10月、比較.com(現手間いらず)で同僚であった奥脇隆司氏(現代表取締役社長)と高橋直也氏(現代表取締役副社長)によって、理美容業界にクラウド型予約管理システムを提供することを目的として東京都品川区に設立された。

両氏は、比較.comにおいて、宿泊施設に対して複数の予約サイトを一元管理するシステムを提供するサイトコントローラーの事業に従事していたが、旅行・宿泊業界に比べて、リピート客比率が高い一方、予約のオンライン化が遅れていた理美容業界にビジネスチャンスを見出して起業に踏み切った。

サインドは、12年5月、スマートフォンの普及を受けて、美容室向け公式iOSアプリ・Androidアプリが作成できるビューティーメリットのサービス提供を開始したが、当時の理美容業界にはネットで予約する文化がなく、しばらくは顧客開拓に苦労したようである。

13年6月にWeb予約機能、14年1月に一元管理機能の提供を開始すると、チェーン店との契約が増える等、顧客の開拓が軌道に乗り始め、16年11月に契約店舗数が1,000店を突破した。

17年には、7月にEC機能、10月に予約時にクレジットカード決済が出来る「BeautyMerit Pay」機能、11月にWeb予約機能の多言語(英語・中国語)対応を開始する等、機能が大幅に拡充された。18年4月には、営業エリアを拡大するため、大阪市に営業所を開設した。

19年には、独自のポイント管理が出来るポイント機能の提供を7月に開始した。8月には、比較.com等で開発業務に従事していた亀井信吾氏が取締役に就任した。

21年には、3月に「LINEミニアプリ」への対応を始めたほか、10月にダイナミックプライシング機能、11月にInstagram公式連携予約機能をリリースした。また、4月に福岡市に営業所を開設した。

21年12月、サインドは東京証券取引所マザーズ市場に上場し、22年4月に市場区分の見直しにより、グロース市場に移行した。

22年には、3月にリコメンド機能をリリースした。11月には仙台営業所を開設した。

(2023年1月13日時点)

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