246A 東証グロース(サービス業)
アスア
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
物流業界に特化し、ドライバーの安全運転に資するサービスを提供
アスアは、物流事業者に特化し、主にトラックドライバーの安全運転に関する教育を代行・支援するサービスを提供している。
アスアは、1998年に商用車の燃費改善製品の販売を開始したことを契機として物流業界向け事業に参入した。その後、エコドライブに関する教育の実施有無が燃費改善だけでなく、交通事故の低減にも効果があるという実証研究結果を得られたことから、現在では物流事業者の安全活動(安全運転に資する活動)全般を支援するサービスを展開している。
アスアの事業セグメントは、物流事業の安全活動を継続的にサポートする「コンサルティング事業」、メッセージ配信サービスにより安全活動につながるエコドライブを支援する「CRMイノベーション事業」、一般企業のビジネスフォンや通信ネットワーク機器の販売・工事・保守を行う「通信ネットワークソリューション事業」の3つで構成されている。
直近期である24/6期のセグメント別売上高構成比は、主事業であるコンサルティング事業が51.6%と過半を占めており、CRMイノベーション事業は23.3%、通信ネットワークソリューション事業は25.1%であった。
コンサルティング事業は、物流業界に特化し、安全活動をサポートするコンサルティングサービス「TRYES(トライエス)プログラム」を展開している。「TRYES」とは同社による造語で、従業員全員が意欲的に「TRY(トライ)」することができる仕組みづくりと「YES(イエス)」と共感できる組織づくりを目的とするという意味である。
物流業界では、働き方改革及び物流関連法の改正に伴い、多重下請け構造、荷待ち、荷役時間、積載効率等の改善や物流のカーボンニュートラルの実現などが求められるようになり、運行管理者の業務が急増している。このため、安全活動まで手が回らないという状況にあるため、安全活動をアウトソースする動きが拡大していると見られる。
TRYESプログラムは、1)TRYESサポート、2)TRYESレポートの2つのサービスで構成されており、両サービス合計の契約社数は、24/6期末で1,286社に達している。
(2024年9月27日時点)