サインド

◆ 理美容店舗向けクラウド型予約管理システムを提供
・サインド（以下、同社）は、クラウド型予約管理システム「BeautyMerit」（以下、ビューティーメリット）をサブスクリプション（月額課金）サービスとして理美容店舗に提供している。ビューティーメリットの契約店舗数は、17/3期末の1,101店から23/3期末には6,665店に急拡大した。
・23年2月に、8,413店（23/3期末）の契約店舗数を持つ同業のパシフィックポーターを買収し、業界内での地位を一気に強化した。

◆ 23年3月期連結決算は前期単体数値比20%増収、21%営業増益
・23/3期連結決算は、前期単体数値比19.7%増収、20.6%営業増益であった。契約店舗数等の想定未達により、売上高は計画をやや下回った一方、人件費（採用人数）が想定を下回ったことから単体営業利益は計画を上回った（連結営業利益は株式取得費用の計上により、計画通り）。

◆ 24年3月期の会社計画は50%増収、60%営業減益
・24/3期決算について同社は、単体業績の拡大とパシフィックポーターの買収による影響を踏まえ、49.5%増収、59.7%営業減益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター（以下、当センター）は、23/3期実績や買収の影響等を考慮して24/3期予想を見直し、売上高を1,555百万円→1,945百万円（前期比49.2%増）、営業利益を384百万円→169百万円（同53.0%減）に修正した。

◆ 契約店舗数拡大や売上高労務費率改善等による増収増益を予想
・当センターでは、単体業績の見直しと買収の影響を踏まえ、25/3期についても、売上高を増額する一方、営業利益を減額した。
・単体とパシフィックポーターにおいて、契約店舗数の拡大や、売上高労務費率の改善等を見込み、25/3期は前期比15.7%増収、62.7%営業増益、26/3期は同14.5%増収、43.3%営業増益と予想した。