5759 東証グロース(非鉄金属)
日本電解
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
電気自動車市場の中長期的な高成長、通信の5G時代の恩恵を享受
日本電解(以下、同社)は、他社に先駆けて高成長が見込まれる車載電池用銅箔へ注力すると同時に、競争が厳しい回路基板用銅箔においては、ハイエンド・高付加価値製品へ展開する電解銅箔メーカーの大手である。
電解銅箔とは、硫酸銅を主成分とする硫酸銅溶液を電気分解することで、金属銅を薄膜状に析出生成させたものである。厚さ8~12μmの銅箔で、用途によっては表面処理を行い、金属ロールの状態で出荷される。
電解銅箔の用途としては、各種電気製品に組み込まれるプリント配線板や半導体パッケージ基板が代表的であるが、成長が著しいリチウムイオン二次電池にも電解銅箔が使用されている。
同社は電解銅箔製造事業の単一セグメントであるが、製品の用途別に「車載電池用銅箔」と「回路基板用銅箔」に売上高を区分している。21/3期売上高の63.6%を車載電池用銅箔、36.4%を回路基板用銅箔事業が占めている。
車載電池用銅箔は、主に電気自動車やハイブリッド自動車に搭載されるリチウムイオン二次電池の負極部材として使用される。同社は生産する電解銅箔を車載用電池の部材メーカーに納入し、最終的には内外完成車メーカーへ販売される。
回路基板用銅箔は、携帯電話などの5G関連デバイスを含む各種電子機器に搭載される回路基板の電通素材として使用される。同社はハイエンド製品に特化しており、高機能電解銅箔を日米銅張積層板メーカーへ納入、最終的にはスマートフォンやパソコンメーカーなどへ販売される。
(2021年7月2日時点)