• Facebook
  • Twitter

MENU

7807 東証スタンダード(その他製品)

レポート一覧はこちら

幸和製作所

ベーシックレポート

(公開日 2019.02.15)

PDFを開く

概要(レポートから抜粋)

シルバーカーや歩行車等の歩行補助分野で高シェアの総合福祉用具メーカー
19年2月期に発生した製品の自主回収の躓きからの立て直しが当面の注目点

1.会社概要
・幸和製作所(以下、同社)は、シルバーカー、歩行車、杖といった高齢者の歩行補助目的の福祉用具を中心に展開している。創業者から現社長への事業承継を経て、統一ブランド「TacaoF(テイコブ)」のもと、総合福祉用具メーカー化を推し進めてきた。

2.財務面の分析
・13/2期~18/2期は、年平均13.0%の増収、同207.2%の経常増益となった(13/2期単体業績との比較)。一時的 な業績悪化もあったが、高利益率の歩行車の売上構成比上昇により、16/2期~18/2期は3期連続の最高益更新となった。
・福祉用具製造を主体とする上場企業との比較では、18/2期までは 収益性や成長性は総じて他社より高かった。19/2期の業績悪化を経て、20/2期以降、従来の収益性や成長性を回復できるかが焦点となろう。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、現会長(創業者)と現社長(後継者)の存在(人的資本)と、創業者より承継された技術・ノウハウと、事業承継後に後継者により築かれた無形の資産(組織資本)にある。事業承継を機に、これらを活用して、企業の成長ステージが上がったと考えられる。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題としては、製品不具合による自主回収を受けての品質問題への対応、中国の生産拠点での人材の確保・定着、増加が見込まれる共同開発案件の管理体制の強化が挙げられる。
・同社は、 中長期経営計画「TacaoF 100」を掲げ、海外販売の強化、新商品シリーズの開発を含めたブランド戦略、介護ロボットの事業化の3点を当面の重点取り組み領域として位置づけている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、事業承継を経て、統一自社ブランドの構築と総合福祉メーカー化を志向した点を評価する。その過程で多くの 小売店舗の売り場づくりを担うことになったことが、競争力の源泉となった。
・19/2期に製品不具合による自主回収により一旦足踏みする状況にあるが、当初想定の成長シナリオにいかに戻るかが当面の焦点となろう。

この企業の関連キーワード

検索

アプリ

iPhone/Android/iPad版無料アプリ
「アナリストレポートライブラリ」

無料アプリでアナリストレポート情報を素早く取得

  • Google play
  • App Store