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すららネット

ベーシックレポート

(公開日 2019.12.27)

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概要(レポートから抜粋)

1.会社概要
・すららネット(以下、同社)は、小学校低学年から高校生を対象とした ICT学習(e ラーニング)教材「すらら」の開発・提供を主要事業としている。

2.財務面の分析
・「すらら」の ID 数の積み上がりに連動して、12/12 期以降、年平均 27.9%のペースで売上高が増加した。経常利益も、13/12 期に黒字転換して以降、増収により年平均 43.0%のペースで拡大してきた。
・ICT を活用して教育サービスを提供する上場企業との財務指標の比較では、安全性で同社の優位性が目立っている。19/12 期は先行投資により減益計画のため、収益性と成長性については参考程度に捉えている。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、「すらら」そのもの(組織資本)にある。常に新機能追加やバージョンアップが続けられ、e ラーニングのコンテンツ及びサービスのノウハウが蓄積されてきた。さらに、代表取締役社長の前職で得た知見と合わさり、「すらら」は学習塾を中心に顧客資産を積み上げていった。現在は、顧客増が品質・サービスの強化につながり、それが再度顧客増につながるという好循環が描けるようになっている。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、コンテンツ不足への対応、知名度の向上、BtoCマーケットの開拓、海外マーケットの開拓が挙げられる。
・同社は、「すらら」導入の校舎数と、「すらら」学習者を示すID数の増加を事業戦略の根幹に据えている。学習塾マーケットでは既存の中堅規模の学習塾へのアプローチ強化を、BtoC マーケットでは発達障がい者向けの強化を、海外では既進出の国での「すらら」の普及に注力する意向である。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、社会課題解決型の事業でかつ固定費率の高い事業でありながら収益化を実現できている点を評価している。今後注力する BtoC マーケットや海外での事業も社会課題解決型であるため、成長余地は大きいが、収益化に想定以上に時間を要する可能性がある点には留意しておきたい。

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