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324A 東証グロース(サービス業)

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ブッキングリゾート

新規上場会社紹介レポート

(公開日 2025.02.25)

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概要(レポートから抜粋)

ブッキングリゾートは、宿泊施設の予約プラットフォームの運営や予約プラットフォームに掲載している施設に対して運営・開発上のコンサルティングサービスを成功報酬型の料金体系で提供している。

小規模宿泊施設に対して、その魅力を引き出し、グランピング施設やリゾート施設、ペット同伴施設といった滞在自体が旅行の目的となるような施設づくりを支援し、適切にPRすることで、売上を最大化することに貢献している。また、ノウハウ獲得を目的に自社で宿泊施設も運営している。

提供するサービスによって、予約プラットフォームの運営や掲載施設へのコンサルティングを行う「集客支援事業」と、施設運営上のノウハウ獲得を目的として直営宿泊施設を運営する「直営宿泊事業」に売上高は区分されている。集客支援事業の開始は19年6月、直営宿泊事業の開始は23年2月からである。

集客支援事業における契約形態には「集客支援」と「完全集客支援」の2種類がある。24年11月末の予約プラットフォームの掲載施設数は345施設、掲載客室数は2,284室であったが、「完全集客支援」による掲載施設数は、60.9%に相当する210施設、掲載客室数は52.0%に相当する1,188室であった。

「集客支援」の掲載施設は、販路のひとつとしてブッキングリゾートの予約プラットフォームを利用しており、他の予約プラットフォームや施設独自の予約サイトからも予約を受け付けている。

一方、「完全集客支援」の施設に対しては、販路をブッキングリゾートの予約プラットフォームに集中してもらう代わりに、施設のプランニング、施設の公式サイトの制作・運営等の運営支援、コンセプト設計等を一貫して提供しており、施設自体の魅力造成や日常的に生じる課題の解決を無償で支援している。

ブッキングリゾートは予約プラットフォームを経由した宿泊売上の一定率を報酬として受け取っているが、料率は10%と12%の2段階で、同社に予約を一任している「完全集客支援」の対象施設は10%と低く、他の予約プラットフォームも利用している「集客支援」の対象施設は12%となっている。

「完全集客支援」の料率が低いのは、施設の売上全体がブッキングリゾートの手数料の対象となることから手数料収入が大きくなり、コンサルティングの成果もあげやすくなることから、「完全集客支援」での契約を選択してもらえるように戦略的に低い料率としている。ちなみに集客支援事業の売上高の約9割が「完全集客支援」によるものである。

ブッキングリゾートは施設運営上の成功事例・失敗事例を蓄積し、集客上有用なノウハウを獲得することを目的に複数の宿泊施設を自社で運営している。あくまでもノウハウの獲得が目的のため、多店舗展開といった、同事業を大きく拡大してゆくような考えはない。

ブッキングリゾートの宿泊施設として、23年2月に「ドッグヴィラ千葉南房総」を開業した。その後24年4月に直営施設「RIVERSIDE CAMP FIELD CHICHIBU」、同年7月に同施設に併設する「秩父別邸 木叢-komura-」を開業し複合施設「秩父リゾート」として運営している。

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