9162 東証グロース(サービス業)
ブリーチ
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
新規顧客獲得成果に基づくシェアリング型統合マーケティング事業を展開
ブリーチは、化粧品、日用品、健康食品等のインターネット通販会社や、美容サロン、クレジットカード等の金融サービス会社等を対象に、新規顧客の獲得等のマーケティング支援の成果に基づき収入を得るシェアリング型統合マーケティング事業を展開している。
従来の新規顧客開拓のマーケティング支援は、顧客企業がまず広告予算を用意し、その予算に基づきマーケティング支援会社が広告出稿等を行う予算手数料型であった。この方法では、マーケティング活動で期待した効果が出ない場合には、顧客企業のユーザー獲得コストは上昇することになる。
これに対してブリーチのマーケティング支援では、顧客企業から初期費用やコンサルティング料を受け取らず、同社の判断と費用負担で広告出稿等のマーケティング活動を行い、その成果としての新規顧客の獲得数等に、顧客企業との間で予め決めた1顧客獲得当たりの単価(以下、レベニューシェア単価)を乗じた金額を受け取るレベニューシェア型の報酬体系を採用している。
レベニューシェア単価は、同社と顧客企業の間で、商材のLTVを参考に決められることが多く、LTVの30~50%が目安になっているとブリーチでは推定している。
このような報酬体系により、マーケティング予算が限られた中堅・中小企業を含む幅広い顧客企業の支援が可能になっている。また、新規顧客の獲得数が増えるほどブリーチの売上高も増えるため、ブリーチの判断で効果のある施策を実施するインセンティブが働く。顧客企業にとっては事前に顧客獲得コストを確定でき、収益の見通しが立てやすくなるというメリットがある。
ブリーチでは、マーケティング戦略の構築、広告制作、広告運用等のマーケティング支援機能のほぼ全てを内製化している。この結果、大量のA/Bテストの実施や、仮説構築・実行・検証・改善を高速で行うことができ、マーケティング効果を高めている。
また、大量のデータやノウハウを社内に蓄積することで、マーケティング力の継続的な強化を図っている。
販売は広告代理店経由の取引が主であり、一部、広告主の顧客企業との直接取引を行っている。主要取引先のアール(東京都千代田区)は、健康食品、化粧品、医薬部外品の定期商品のマーケティングに特化した広告代理店で、22/6期にはブリーチ売上高の71.4%を占めた。
(2023年7月7日時点)