7058 東証スタンダード(サービス業)
共栄セキュリティーサービス
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事業内容(レポートから抜粋)
施設警備を主力とする人的警備に特化した警備会社
共栄セキュリティーサービスは、セコム(9735東証プライム)や綜合警備保障(2331東証プライム)が展開するような機械警備は行わず、施設警備や雑踏・交通誘導警備のような、警備員を必要とする人的警備に特化した警備会社である。
1985年の創業以来、交通誘導警備を主要業務としてきたが、2000年に大型施設の施設警備を開始し、08年頃に大手商業施設が急増したことを追い風に施設警備を拡大してきた。
また、02年に開催されたサッカーワールドカップの4会場(宮城、埼玉、新潟、静岡)の警備や、21年の東京オリンピック・パラリンピックの競技会場や選手団宿泊施設の一部の警備を担当した実績も有する。
共栄セキュリティーサービスは警備事業の単一セグメントだが、売上高は契約形態別に常駐契約と臨時契約に分類される。常駐契約による売上高の割合は7割台で推移してきたが、23/3期には8割を上回り、24/3期には9割近くになった。
共栄セキュリティーサービスの売上高は、22/3期までは、警備分野別に、施設警備分野、雑踏・交通誘導警備分野、その他の分野の3つに分類されていた。23/3期以降の数値の開示はないが、施設警備分野が中心であることには変わりはない。
(2024年6月21日時点)
沿革(レポートから抜粋)
現代表取締役社長の我妻文男氏が警備業界と関わりを持つようになったきっかけは、大学生時代に行っていた施設警備のアルバイトである。そして、警備業界に興味を抱き、大学卒業後の1982年に共栄警備保障に入社した。
当時はバブル景気が始まらんとした頃であり、道路工事等も多く、警備需要が高まる一方であった。そこで、警備業界で独立して事業をしたいと考えるようになり、1985年に同社を設立した。設立当初は、工事現場等の交通誘導警備業務を行っていたが、需要増を背景に、事業規模を拡大していった。
交通誘導警備業務では、工事が終わるたびに仕事も終わるため、仕事を求めて営業をし続けなくてはならず、また、工事の繁閑に警備員の稼働を合わせるのが難しいという課題があった。
そのため同社は、00年に安定的な収益を見込みやすい大型複合商業施設を対象とした施設警備を開始した。施設警備分野では後発であることを踏まえ、参入する際には、質の高い警備員をそろえ、警備品質を標準化することを差別化要因とした。
その成果は早くに表れ、02年の日韓共催のサッカーのワールドカップの際には、宮城、埼玉、新潟、静岡の4会場の警備を担当するまでになった。
また、02年には、ボディーガード(要人の身辺警護)の分野にも参入し、人的警備の領域を拡大していった。
15年から16年にかけて、同社は立て続けにM&Aを行った。15年7月の道都機動警備の完全子会社化、同年9月のティー・エフ・ケイの吸収合併による駐車場運営管理業務の開始、道都警備の完全子会社化、16年11月のCSPパーキングサポートへの出資である。
こうして同社は事業規模を拡大していき、19年3月に東京証券取引所ジャスダックへの上場を果たした(市場区分の変更に伴い22年4月からはスタンダード市場に上場)。
上場後も、20年5月にセコムと業務・資本提携を行うなど、業界内での存在感を高めている。
(2023年1月20日時点)