6573 東証グロース(サービス業)
アジャイルメディア・ネットワーク
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事業内容(レポートから抜粋)
SNS上のクチコミを活用し、企業の販売促進活動から商品開発までを支援するアンバサダー事業を行う
アジャイルメディア・ネットワーク(以下、同社)は、特定のブランドや商品・製品について、SNS上で好意的なクチコミ(利用体験や購入の推奨など)を発信する個人をアンバサダーと定義している。
アンバサダーとは英語で「大使」という意味だが、同社では特定の製品やサービス等の魅力を伝える役割を果たす人と位置付け、アンバサダーのクチコミを活用し、企業の商品開発から販売促進活動までを支援するアンバサダー事業を行っている。
同社はアンバサダー事業の単一セグメントで、20年6月末時点の連結子会社は19年1月に営業を開始した台湾でマーケティング支援事業を行う会社及び同年7月に子会社化した動画制作サービスを提供するクリエ・ジャパンの2社である。
尚、20年7月には、SNSアカウント運営の自動化及び分析を行うツールを提供するpopteamを子会社化している。
SNSを利用して企業や商品ブランドに影響を与える存在としては、アンバサダーの他にインフルエンサーがある。
インフルエンサーとは、有名人や著名人などの発信力ある個人を指しており、金銭報酬を受けて多くの人に向けた発信を行っている。尚、アンバサダーのクチコミ発信に対する金銭報酬は発生しない。
(2020年8月28日時点)
沿革(レポートから抜粋)
06年当時、ブロガーに対価を払って記事広告の依頼をするペイパーポストという手法が流行したが、多くの事業者はブロガーに対して「ブログ記事が広告である」と明示する義務を課していなかった。このため、ブログ記事がステルスマーケティング化し、「ブログはやらせが多い」という評価が拡がってしまう状況が生まれた。
こうした問題を解決するために、当事者であるブロガーや有識者によるプロジェクトが発足し、これが同社の原点となった。プロジェクトは、「読者、企業、ブロガー全員に意味のあるサービスを目指す」という理念を掲げ、当時アメリカで急成長していたFederated Media Publishingに注目した。
プロジェクトは、ブロガーによる質の高い情報発信と企業とブロガー、それを結び付ける事業者との連携が必要だという結論に至り、「ブログのネットワーク化」という意味を込めてアジャイルメディア・ネットワークと命名し、07年2月の同社設立となった。
08年6月にブログの特徴や影響力を分析するツール「ブログチャート」の提供を開始した。TwitterやFacebookなどSNSの普及に合わせ、10年6月にはSNSを活用したキャンペーン構築システム「ソーシャルタイアップCMS」を、12年4月にはソーシャルメディアを横断して影響力を測定する「ユーザーチャート」の提供を開始した。
13年7月に現在の事業の中心である「アンバサダープログラム」の提供を開始し、16年1月にはアンバサダーの統合管理・分析ツールである基幹システム「アンバサダープラットフォーム」の提供を開始した。
17年1月にインテージ、電通グループ、マイナビと資本業務提携を実施し、18年3月に東京証券取引所マザーズ市場へ株式を上場した。
(2019年4月5日時点)