5035 東証グロース(情報・通信)
HOUSEI
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
中国武漢にオフショア開発拠点を持ち、元請型で自社開発を行う
HOUSEI(以下、同社)は、システム開発・保守を行う情報システム事業、及び中国の消費者向けに日本の製品を販売するECショップが開設できる越境ECプラットフォームを提供するとともに中国の個人輸入代行業者向けに日本製品を販売する越境EC事業を行っている。
事業は情報システム事業と越境EC事業のセグメントに分かれるが、売上高及び利益の殆どが情報システム事業によるものである。21/12期では売上高の98.2%、売上総利益の98.0%が情報システム事業によるものであった。また、営業利益(セグメント利益)段階では越境EC事業は12百万円の損失となっている。
同社グループは同社、越境ECプラットフォームを運営する国内子会社24ABCとオフショア開発を行う方正株式(武漢)科技開発有限公司で構成されている。
同社は、北京大学教授の研究成果を事業化する目的で設立された北京北大方正集団公司が日本市場を開拓するために1996年に方正株式会社として設立された。
14年8月に現代表取締役社長である管祥紅氏がマネジメント・バイアウトを行い、北京北大方正集団公司から分離独立した。なお、21年8月に方正から現社名であるHOUSEIへ変更された。
情報システム事業は、システムインテグレーションを中心に受託システム開発、自社開発したソフトウエアやクラウドサービスの販売などを行っている。システム開発は元請け型で、システムの導入の立案、要件定義、基本・詳細設計・開発、運用保守までを一貫して行っている。なお、開発については同社と武漢にある中国子会社、及び外注で行っている。
越境EC事業は、18年6月に設立された子会社24ABCが、中国の消費者向けに日本製品を販売する越境ECショップを開設できる越境ECプラットフォームを運営している。主な顧客は中国に製品を販売したい日本の事業者である。また、中国の個人輸入代行業者向けに化粧品や日用雑貨などの日本の消費財を販売している。21/12期の売上高は74百万円と事業規模は小さい。
(2022年7月29日時点)