366A 東証グロース(サービス業)
ウェルネス・コミュニケーションズ
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
大企業向けを中心に健康診断支援や健康管理データの利活用サービスを提供
ウェルネス・コミュニケーションズは、大企業及び健康保険組合を主要顧客とし、コーポレート・ウェルネス(職域での健康管理)に関するサービスを提供している。
ウェルネス・コミュニケーションズは2つのサービスを提供している。ひとつは提携した医療機関での健康診断・人間ドック等の予約、医療機関との健康診断費用の精算代行、健康診断結果データの一元化・納入等を行うネットワーク健康診断サービスである。もうひとつは、健康診断結果を始めとする健康に関するデータの管理と利活用を行う、SaaS型の健康管理クラウドサービスGrowbaseの提供である。
事業拠点単位で50人以上の従業員を抱える企業は、労働安全衛生法に基づき、雇用時と年1回の健康診断、及びストレスチェックを従業員に受診させる義務がある。企業では、健康診断やストレスチェックの実施に始まり、精密・再検査の受診勧奨、産業医面談、就業判定、保健指導等の実施が求められ、最終的には労働基準監督署へ定期健康診断結果を報告する必要がある。同社が提供する2つのサービスは、企業のこれらの業務をデータ化・可視化し、効率化するものである。
ウェルネス・コミュニケーションズの事業は、ネットワーク健康診断サービスを提供する健診ソリューション事業、Growbaseの提供による健康管理クラウド事業、及び医療機関等支援事業の3セグメントからなる。25/3期の売上高構成比は、健診ソリューション事業が89.2%、健康管理クラウド事業が8.8%、医療機関等支援事業が2.0%であった。
健診ソリューション事業は、企業・健康保険組合等が行う、健康診断の各種工程(医療機関との契約、健康診断の予約、医療機関への健康診断費用の精算代行、健康診断結果のデータ作成と提供)をウェルネス・コミュニケーションズが一括して受託して、ワンストップでネットワーク健康診断サービスの提供を行う事業である。
顧客向けには、ウェルネス・コミュニケーションズの基幹システムと紐づけしたi-Wellnessという健康診断のソリューションプラットフォームを提供しており、健康診断を受診する従業員向けのページ、健康診断結果の集計・管理等を行う人事部の担当者等向けのページがある。
顧客はネットワーク健康診断サービスの利用により、
①従来の紙ベースやエクセルベース行っていた健康診断結果の管理業務等を効率化できる
②受診案内・受診勧奨により健康診断受診率の向上が図れる
③健康診断後の事後措置対応強化が可能になる
等のメリットがある。
25年3月末時点で2,164件の医療機関と業務提携をしており、顧客はこれらの医療機関から希望する医療機関を選択する。
健康管理クラウド事業では、企業の人事部、産業医や衛生管理者等の産業保健スタッフ、及び企業と連携している一部の健康保険組合向けの、SaaS型健康管理クラウドサービスGrowbaseを提供している。
Growbaseは、健康診断結果、勤怠等の就労データ、ストレスチェックデータ、及び産業医の面談による指導記録等を個人単位で紐づけ、心と身体に関するデータを一元管理・可視化する機能を備えている。また、健康診断後の各種集計・抽出機能、労働基準監督署等への定期健康診断結果報告書等の各種報告書の作成機能、産業医との面談スケジュールの管理、従業員自身の経年の健康診断結果を確認できるマイページ機能等を備えている。
25年3月末の顧客数は、232企業グループ、1,830社となっている。Growbaseは全従業員を対象としたサービスであり、ID数は174.4万となっている。
(2025年6月24日時点)