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378A 東証グロース(サービス業)

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ヒット

新規上場会社紹介レポート

(公開日 2025.07.11)

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概要(レポートから抜粋)

ヒットは、繁華街やロードサイドにおいて不動産オーナーから賃借した屋上や壁面に、広告用のデジタルサイネージやアナログ看板といった屋外広告媒体を設置し、保有する媒体に広告主の広告を掲出する事業を展開している。ヒットグループは、ヒットと連結子会社でASEANにおける事業展開を準備しているHIT SINGAPORE PTE. LTD.の2社で構成されている。

ヒットは現代表取締役会長である松丸敦之氏により、1991年に屋外広告を専門に取り扱う事を目的に設立された。好立地かつ大型の広告媒体開発、特定エリアでの複数の掲出面で構成されるセット商品の開発により、高い収益性を維持しつつ事業を拡大してきた。

25年4月末時点で61媒体139面を保有している。媒体が複数の広告掲出面で構成されている場合は、ひとつの媒体としてカウントしている。例えば、首都高速セットボードは首都高速道路沿いに多数設置されており、30面の掲出面で構成されているが1媒体としてカウントされている。

ヒットが保有する屋外広告媒体は、設置場所により、繁華街媒体とロードサイド媒体に分類され、表示方法ではデジタル媒体(デジタルサイネージ)とアナログ媒体(看板)の2つに分類される。

デジタル媒体の特徴は、鮮明なCGやアニメーションなどを利用したダイナミックな映像表現が可能な点である。放映内容を簡単に変更でき、短期間の広告掲出や複数社の広告出稿が可能なため、ヒットにとって高い収益性を確保し易い媒体である。ヒットは25年4月末時点でデジタル媒体を9媒体39面保有しており、このうち繁華街媒体は7媒体21面、ロードサイド媒体は2媒体18面となっている。

アナログ媒体は、広告訴求内容がシンプルな広告との親和性が高く、ブランドのロゴやイメージの訴求に適している。デジタル媒体と比較して設置コストが安価なため、媒体設置の候補地が多い。また、広告主は1媒体1社であり、デジタル媒体よりも長期の契約が多いため、安定的な収益を得やすい。25年4月末時点でヒットはアナログ媒体を52媒体100面保有しており、その内訳としては、繁華街媒体は22媒体31面、ロードサイド媒体が30媒体69面となっている。

24/6期の売上高に占める割合は、自社デジタル媒体が76.0%、自社アナログ媒体が13.7%、他社媒体の取り扱いや後述するクリエイティブ制作サービス、クロスメディアサービス等で構成されるその他が10.2%であり、自社デジタル媒体の割合が高い。

売上高の上位3媒体は、いずれもデジタル媒体で渋谷ハチ公前広場の「シブハチヒットビジョン」、表参道にある6面連動の大型デジタル広告「OMOSANシンクロ」、大阪の道頓堀にある「ツタヤエビスバシヒットビジョン」で、この3媒体でヒットの売上高の50%超を占めている。

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