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147A 東証グロース(情報・通信)

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ソラコム

新規上場会社紹介レポート

(公開日 2024.04.09)

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SORACOM(147A TSE Growth)

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Providing an IoT platform with 6 million contracted lines worldwide

IoT Platformer with 6 million Contracted Lines Worldwide
SORACOM develops and provides an IoT platform with 6 million contracted lines worldwide. IoT is a system in which everything is connected to the Internet and mutually controlled by exchanging information. The corporate group consists of three companies, which are the company, a UK subsidiary and a US subsidiary.

The company's net sales are categorized into recurring revenues that are generated from the continuous provision of services and incremental revenues that are not necessarily generated from the same customer on a continuous basis every fiscal year and recorded. Recurring revenues consist of services such as communication services, network services and application services, while incremental revenues consist of items such as product sales and outsourced operations. Recurring revenues accounted for 68.7% of net sales in fiscal year ended March 2023, and incremental revenues accounted for 31.3%.

IoT platform
The corporate group provides comprehensive services in the IoT platform that solve common issues faced by client companies when introducing and operating IoT. Specifically, the company provides one-stop platform services for interfaces, communication modules, sensors, cloud-based cameras, smart meters and other IoT devices, hardware such as SIMs, communication lines, application software such as data storage and visualization functions, along with various network services.

The company has established a partner program to support IoT implementation using the platform, forming an ecosystem that solves issues that customer companies face in promoting IoT utilization. As of the end of December 2023, more than 220 companies have been registered as ecosystem partners and they supply more than 200 types of IoT devices.

概要(レポートから抜粋)

ソラコムは、世界で600万の契約回線を持つIoTプラットフォーム「SORACOM」を開発、提供している。IoT(Internet of Things)とは、あらゆるモノがインターネットにつながり、情報交換することで相互に制御する仕組みである。同社グループは、同社、英国子会社、米国子会社の3社で構成されている。

ソラコムは、日本IBMや、AWS(Amazon Web Services)のデータセンターを運営するアマゾンデータサービスジャパンで勤務した技術者である現代表取締役社長CEOの玉川憲氏らによって、14年11月に設立された。

共同創業者である舩渡大地常務取締役COOと安川健太常務取締役CTOは、同社設立3カ月後の15年2月に取締役に就任している。

信用力の低さから大企業との契約締結に課題を抱え、契約回線数が8万にとどまっていたソラコムと、IoTビジネスの強化を目指していたKDDI(9433東証プライム)の思惑が一致したため、同社は、17年8月に、KDDIの連結子会社(上場前の出資比率は65.7%)となった。上場時の公募増資と売出しにより、出資比率は44.4%に低下し、同社はKDDIの子会社から持分法適用会社に移行した。

KDDIグループ入り後、契約回線数は急増したが、ソラコムは更なる成長を模索した。その際、ソラコムが採用したのが「スイングバイIPO」というコンセプトである。

スイングバイとは、「大きな惑星の引力を使うことで宇宙船や探査機を再加速し、より遠くまで進む」という宇宙航行技術であり、ベンチャー企業が大手企業の様々な力を利用し、IPOを通過点として更なる成長を目指すことを意味している。

17年8月のグループ化に伴い、KDDIは、五十嵐知子氏(現取締役CFO、21年にソラコムに転籍)と藤井彰人氏を取締役として派遣し、21年6月には岩松カール氏を取締役(監査等委員)として派遣している。24年4月時点では、取締役8名のうち、五十嵐氏を含む4名が業務執行を行う取締役、2名が独立社外取締役、残り2名がKDDI在籍者となっている。

ソラコムは、KDDIの「IoT世界基盤」(グローバルIoTアクセス)の基礎となる通信ネットワークにSORACOMのプラットフォームを提供しているほか、技術開発支援等の業務を受託している。KDDI向け売上高の割合は、22/3期は約8%、23/3期には約7%で推移した。

ソラコムは、IoTプラットフォーム事業の単一セグメントであるが、サービスを継続的に提供することから生じる「リカーリング収益(プラットフォーム利用料)」と、同一顧客から毎期必ずしも継続的に計上できるものではない「インクリメンタル収益(商品販売及びその他)」に売上高を分類している。

23/3期の売上高構成比はリカーリング収益68.7%、インクリメンタル収益31.3%となっており、継続的な収益であるリカーリング収益が中心を占めている。

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