6224 東証グロース(機械)
JRC
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
安定収益源であるコンベヤ部品事業と新規事業であるロボットSI事業を展開
JRCグループは、屋外用ベルトコンベヤ部品の製造・販売とコンベヤの課題解決ソリューションを提供する「コンベヤ事業」を主力事業としている。また、工場などに対してロボットの導入をサポートする「ロボットSI事業」に注力している。連結子会社には、コンベヤ事業に属するJRC C&M(兵庫県小野市)と大成(福岡県北九州市)がある。
JRCの前身である浜口商店が創業した1961年以来、コンベヤ部品の製造販売を行っている。コンベヤ事業は23/2期の売上高の94.4%を占めており、セグメント利益率は14.9%と高い。
ロボットSI事業はALFISというブランドで18年より展開している。成長分野として注力しており、23/2期の売上高の5.6%を占めたが、12百万円のセグメント損失を計上した。
JRCグループのコンベヤ事業では、コンベアの部品である、ローラ、プーリ、スタンド、アイドラ、ベルトクリーナーなどの設計・製造・販売を行っている。JRCグループの主要製品はコンベヤのベルトを引っ張り、駆動させるプーリ、ゴムベルトを支えるアイドラである。
コンベヤには屋内用と屋外用があるが、屋外用のコンベヤ部品を事業領域としている。屋外用のベルトコンベヤは、長いものでは20kmを超えるものもあるなど、大規模かつ厳しい環境で使用され、製鉄所、建設・工事現場、セメント工場、鉱山、発電所などにおける長距離・重量物搬送に使用されている。
JRCのコンベヤ事業の特徴としては、(1)強い事業基盤、(2)ソリューション提供による高付加価値化といった点が挙げられる
JRCグループはコンベヤ部品業界で高いシェアを確保している。JRCの推計によれば、21年度において、国内コンベヤ部品製造企業10社の中では約52%のシェアを占めているとしている。多業種に亘る多様なエンドユーザーを持ち、23/2期末点での累計エンドユーザー数は約13,000社となり、5期前の1.28倍となっている。
(2023年8月10日時点)