4017 東証グロース(情報・通信)
クリーマ
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事業内容(レポートから抜粋)
ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」を中心にクリエイター支援サービスを提供
クリーマが提供するサービスはすべて、クリエイターの活動を支援するために展開されている。支援のために最初に手掛けたのが、クリエイターが制作したオリジナルのハンドメイド作品を世に出すための場の提供であり、ハンドメイド作品をオンライン上で個人同士が売買できるCtoCマーケットプレイス「Creema」の運営につながった。
10年5月にサービスを開始した「Creema」はハンドメイドマーケットプレイスとしては国内で最初のサービスであり、国内及びアジア最大級のハンドメイド作品のCtoCマーケットプレイスへと成長した。
クリーマは、「Creema」のプラットフォーム基盤を活用することで、クリエイターの活動に資するサービスを順次投入してきた。各サービスを連携させていくことで、クリエイターの活動の上流から下流までの全域をカバーすることができる「クリーマ経済圏」を構築し拡大していくことが、クリーマの目指すところである。
クリーマはクリエイターエンパワーメント事業の単一セグメントだが、売上高は
(1)マーケットプレイスサービス
(2)プラットフォームサービス
(3)イベントサービス(23/2期まではイベント・ストアサービス)
(4)その他
に分類されている。売上高の中心は、「Creema」の運営を担うマーケットプレイスサービスで全売上高の3分の2程度を占めている。
(2024年5月31日時点)
沿革(レポートから抜粋)
代表取締役社長の丸林耕太郎氏は、若い時より、世の中の最大多数を幸せにするにはどうすれば良いかを常に考えていた。元々ミュージシャンであったこともあって、企画やクリエイティブなものへの興味や関心が強かった。
そのうちに、自分がプレイヤーでなくても、仕組みを構築、運用していくことが最大多数の幸せを生み出せると考えるようになり、ビジネスや経営への関心を高めていった。そして、04年にセプテーニに入社した。
セプテーニ及び転籍先のセプテーニクロスゲートでは結果を出したが、日本で誰もやっていないことに取り組みたいという思いが強くなり、09年3月に、取締役の大橋優輝氏とともに、現在の同社となる赤丸ホールディングスを設立した。
赤丸ホールディングスの創業時の事業は、多世代型コミュニティマンションの運営であった。これは、北欧発祥と言われ、複数の世代の多様性のある人たちが入居者となってコミュニティを形成する「コレクティブハウジング」のコンセプトを取り入れたものであった。
しかし、当時の国内では先進的な事業だったこともあり、事業として安定的に回るようになるまで時間がかかるという判断から、短期のうちに撤退した。
そして、数多くのアイデアから次の事業として選んだのが、クリエイター支援というコンセプトを前面に出したハンドメイド作品のマーケットプレイスの運営であり、10年5月に「Creema」が開始となった。
「Creema」のサービスはオンライン主体のサービスである。しかし、サービス開始当初より同社は、クリエイターにとって、オンラインだけでなくリアルの「場」が存在することの重要性を認識していた。そこで、10年12月に「HandMade In Japan AWARD by Creema」というイベントを、ドイツのベルリンで開催した。これが「Creema」にとって初のリアルの「場」となった。
オンライン及びリアルの両面で「Creema」という場が広がっていくことを受け、14年6月に社名もクリーマに変更した。
同社は中長期目標として、マーケットプレイスの「Creema」を中核とした「クリーマ経済圏」の構築を掲げている。20年11月に東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たした後、21年4月には、人気アーティストのレッスン動画のプラットフォームを運営するFANTISTを買収し、新たにEdTech領域へ参入したのも、「クリーマ経済圏」の構築の一環である。
(2022年2月4日時点)