• Facebook
  • Twitter

MENU

7808 東証スタンダード(その他製品)

レポート一覧はこちら

シー・エス・ランバー

新規上場会社紹介レポート

(公開日 2017.11.17)

PDFを開く

概要(レポートから抜粋)

プレカット木材加工販売や建築請負等の木造建築に関するトータルサービスを展開
プレカット事業における競争力の強化と事業間のシナジー追求で安定成長を目指す

◆ プレカット木材加工販売などの木造建築のトータルサービスを展開

シー・エス・ランバー(以下、同社)の事業は、プレカット木材の加工販売(プレカット事業)、木造建築物の建築請負(建築請負事業)、不動産の賃貸及び管理(不動産賃貸事業)、不動産の販売(その他事業)によって構成され、木造建築のトータルサービスをグループとして展開している。
プレカット事業では、同社が、1)在来軸組工法における設計、木材のプレカット加工及び販売、2)ツーバイフォー工法における設計、木材のプレカット加工、パネル(プレカット加工木材を枠組みしたもの)の製造及び販売を、3)連結子会社シー・エス・物流がプレカット製品の配送を、4)連結子会社CSL CAD VIETNAM COMPANY LIMITEDがツーバイフォー工法における設計を行っている。

プレカット加工とは、建築現場に搬入する前に、工場で原材料(材木、合板等)を必要寸法に切断し、材木と材木の接合部分を加工することを言う。日本の木造建築は、現在、在来軸組工法とツーバイフォー工法が主流となっており、同社は主要2工法におけるプレカット事業を展開している。

建築請負事業では、連結子会社なのはなハウジングが木造戸建住宅の建築(新築・増改築)を、連結子会社シー・エス・ホームが保育所や介護施設、共同貸家住宅などの木造一般建築物の建築(新築・増改築)を請負っている。両子会社とも同社からプレカット製品を仕入れて建築している。

不動産賃貸事業では、連結子会社CLCコーポレーションが不動産の賃貸及び管理を行っており、賃貸建物が木造一般建築物の場合にはシー・エス・ホームが建築を手掛けている。

その他事業では、シー・エス・ホームが、土地を仕入れて、なのはなハウジングに建築依頼した戸建住宅を販売しているほか、戸建分譲用地のままでも売却している。
16/11期における売上構成比(外部顧客ベース)は、プレカット事業72.0%、建築請負事業24.4%、不動産賃貸事業1.4%、その他売上2.2%である。

プレカット事業の経営成績に影響を与える主要な経営指標(KPI)としては、工法毎の出荷棟数と出荷坪数がある。大口顧客からの安定した受注に加え、新規顧客からの受注増加により、両工法共に、出荷棟数と出荷坪数が増加している。また、ツーバイフォー工法向けでは1棟当たりの単価も上昇した模様である。

建築請負事業のKPIとしては完工棟数があるが、15/11期については、一般戸建住宅及び大型木造施設の数値は非開示であった。16/11期についても、一般戸建住宅のみが開示されている。16/11期の建築請負事業における売上高の増加は、一般戸建住宅が前期比微増にとどまった一方、大型木造施設が増えたためと同社は説明している。

不動産賃貸事業についてはKPIが開示されていない。16/11期の不動産賃貸事業における売上高の減少は、15/11期に空室となった介護施設の賃料の落ち込みによるものと説明されている。

その他事業についてもKPIは非開示である。16/11期のその他事業における売上高の減少は、戸建分譲用地の販売低迷によるものと説明されている。

同社は首都圏を地盤として、安定的な顧客約300社と取引している。中でも、飯田グループホールディングス(3291東証一部)の連結子会社である東栄住宅は最大顧客となっており、東栄住宅向けの販売額は16/11期売上高の10.2%を占めている。

この企業の関連キーワード

検索

アプリ

iPhone/Android/iPad版無料アプリ
「アナリストレポートライブラリ」

無料アプリでアナリストレポート情報を素早く取得

  • Google play
  • App Store