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6182 東証グロース(サービス業)

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ロゼッタ

ベーシックレポート

(公開日 2017.02.03)

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概要(レポートから抜粋)

1.会社概要
・ロゼッタ(以下、同社)は、産業分野に特化した翻訳サービスを提供している。人間翻訳から機械翻訳までをグループ内で網羅している。
・10 年以上機械翻訳の開発を行っており、機械翻訳主体の世界への転換をリードしている。
2.財務面の分析
・11/2期~16/2期は、機械翻訳を担う単体決算で見ると、売上高は年平均19.9%で拡大してきた。利益面では、それまでの開発投資にともなう減価償却費負担が終了したことで、営業利益は 13/2 期に黒字に転換した。
・他社との比較では、企業向けの文書関連のサービスを提供する企業の中では、主要な財務指標は実体としては優位にある可能性が高いと言える。一方、開発投資を継続しているため、一部の収益性指標は他社に比較して劣っている面がある。
3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、10 年以上にわたる機械翻訳の開発を通して蓄積したデータにある。特に他社の数倍の情報量を蓄積したデータベースの存在は競争優位性の源泉となっており、開発効率の向上のほか、翻訳精度の上昇を通じて高い顧客満足度につながっている。
4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、機械翻訳の精度向上、機械翻訳と人間翻訳の両方の特性を持つ中間的な事業の収益力強化、新子会社の案件管理の精緻化、営業・マーケティングの強化が挙げられよう。
・同社主導で機械翻訳主体の時代を創ることが、事業戦略の根幹である。そうした機械翻訳への移行をリードすると同時に、翻訳業界の流れに対応しながら事業ポートフォリオを変化させていく方針である。
5.アナリストの評価
・統計的機械翻訳をビジネスとして成立させることが、同社の最大の提供価値である。技術の蓄積のほか、10 年以上の開発を可能とする仕組みを構築できた点を評価したい。一方、開発費用のかけ方の観点から、会社と投資家の間での投資回収期間と期待リターンのベクトルにずれが生じうる点には留意しておきたい。

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