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ベガコーポレーション

ベーシックレポート

(公開日 2018.02.16)

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概要(レポートから抜粋)

1. 会社概要
・ベガコーポレーション(以下、同社)は、家具・インテリア分野でECを展開している。自社企画の商品を海外の協力工場で製造し、日本に輸入してユーザーに供給するビジネスモデルを有するのが特徴である。また、越境ECプラットフォームの運営も手掛けている。

2.財務面の分析
・11/3期~17/3期は単体ベースでは、年平均32.5%の増収、同30.5%の経常増益であった。同期間中は6期連続の増収だったが、消費税率引き上げの影響を受けた15/3期に一度減益を経験した。
・家具・インテリア分野で実店舗を有する大手小売企業との比較では、固定長期適合率での優位性が目立つ程度で、収益性では特段の優位性はない。実店舗を持たない類似企業との比較では、収益性や安全性において総じて優位性がある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、組織資本に属するプロセスにある。各プロセスが磨き上げられ、それらが有機的に結合することでD2Cのビジネスモデルとして成立する。その結果、ユーザーの嗜好に合った商品投入が可能となり、流通総額の拡大を通じて顧客資産の蓄積につながっている。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題には、大手ショッピングモールに対する高い依存度、ブランド認知度の低さ、越境ECプラットフォームの強化が挙げられよう。・国内の 家具EC事業では、商品数拡充、自社ブランドの認知度向上、物流の効率化により、ビジネスモデルの強化を図っていく。また、越境ECプラットフォーム事業での流通総額拡大と、新規事業育成を目指す。

5.アナリストの評価
・07年以降、自社で抱える在庫のリスク に正面から向き合ったことで、現在のD2Cのビジネスモデルが確立した点を評価する。ビジネスモデルの完成度を上げるための当面の課題は、自社ブランドの知名度向上である。一方、広告宣伝費や研究開発費をかけ続ける局面にあり、売上高や原価率に変調をきたした際の業績のぶれの可能性には留意しておきたい。

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