5588 東証グロース(情報・通信)
ファーストアカウンティング
企業情報
事業内容(レポートから抜粋)
AI技術を活用した領収書、請求書処理で経理業務の自動化、効率化を支援
ファーストアカウンティングは、「AIと最先端技術を活用して、顧客と取引先にシームレスで効率的な商取引を提供し、生産性の向上と社会の発展を支援する。」というミッションを掲げ、AI技術を活用して企業の経理業務の自動化、効率化を支援するAIソリューション事業(経理AI事業)を行っている。
提供するサービスは、AI-OCRによる文字読み取りや自然言語処理等の技術を活用して領収書や請求書の処理や会計仕訳などを行うRobota(ロボタ)シリーズ、経理業務のリモート化を支援するRemota(リモタ)、デジタルインボイスの送受信を行うPeppol(ペポル)アクセスポイントである。
Robotaシリーズは、紙やPDFの領収書や請求書のデータを読み取ってテキスト情報に変換する機能や、読み取ったデータの確認や勘定科目への仕訳などを行う機能を提供している。利用する企業は、ニーズに合わせて必要な機能を選択し、組み合わせて利用することができる。
尚、Robotaシリーズは、会計ソフトウェアベンダーが自社のソフトウェアの機能の一部として利用するためのOEM提供も行っている。
Remotaは、Robotaの各種機能を使用して、請求書の入力業務や確認作業を画面上で行うことができるクラウド型の請求書処理プラットフォームである。Remotaを利用することにより、経理業務のリモート化が可能となる。
Peppol(Pan-European Public Procurement Online)は受発注や請求に係る電子文書をネットワーク上でやり取りするための国際標準規格で、日本におけるデジタルインボイスもこれに準拠している。日本におけるPeppolはデジタル庁が管理・運用を行っており、ファーストアカウンティングは22年8月にデジタル庁からPeppolサービスプロバイダーとして認定を受け、23年10月からデジタルインボイスの送受信サービスを提供している。
(2025年4月11日時点)
沿革(レポートから抜粋)
代表取締役社長である森啓太郎氏は、ソフトバンク・コマース(現SB C&S)を経てコンテンツデリバリーネットワーク(ウェブコンテンツを迅速に効率よくユーザーに配信するためのサービス)事業を行うアカマイ・テクノロジーズ日本法人の立ち上げに参画し、営業本部長を務めた。
その後、食品のeコマース会社を設立して経営を行うなかで経理業務の自動化の重要性を認識し、自社の経理業務の改革を進めていった。その過程でAI技術の利用が効果的と判断し、専門的に取り組むために16年6月に同社を設立した。
18年1月に通帳の画像をテキスト情報に変換するAIモジュールである「通帳AI(現 通帳Robota)」の提供を開始し、その後「領収書AI(現 領収書Robota)」、「仕訳AI(現 仕訳Robota)」などのサービスを追加していった。19年10月にサービス名を「Robota」に統一し、20年9月に「Remota」の提供を開始した。
23年9月に東京証券取引所グロース市場に上場し、同年10月にデジタルインボイス送受信サービスの提供を開始した。
(2025年4月11日時点)