5034 東証グロース(情報・通信)
unerry
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
スマートフォンの位置情報によるリアル行動データプラットフォームを運営
unerry(以下、同社)は、スマートフォンの位置データを集積したリアル行動データプラットフォームのBeacon Bankを運営し、蓄積したリアル行動ビッグデータを分析・活用することで、小売事業者のマーケティングやスマートシティの街づくり等に必要なサービス等を提供している。
位置データは、同社のプログラムが組み込まれた、約120種類のスマートフォンアプリでGPSやビーコンにより取得する。それらのデータを同社独自開発のAIで解析して、ユーザーの行動特性や属性、嗜好等を推計し、リアル行動ビッグデータとして活用している。
ビーコンデータは、小売事業者の店舗や商業施設等に設置されたビーコンが発するBLE(Bluetooth Low Energy)を使った無線電波をスマートフォンのアプリが検知し、位置と時間の情報等を同社のサーバーに送信することで取得している。
GPSが屋外での位置情報を取得するのに対し、ビーコンでは屋内の各売り場、商品棚単位での位置情報を取得することができる。
同社は、各事業者が個別に設置したビーコンを同社が運営する行動データプラットフォームのBeacon Bankに登録することで、各事業者の自社アプリ以外に同社のプログラムが組み込まれたアプリのユーザーの位置情報を取得することを可能にするビーコンネットワークを形成している。
Beacon Bankには210万個のビーコンが登録されている。同社のプログラムを組み込んだアプリは、210万個のビーコンによる位置情報データを利用できる。
同社は、スマートフォンのアプリが受信できるビーコンの数を限定しない技術で特許を取得しており、この技術によりBeacon Bankに登録された多くのビーコンを利用してデータを取得することができる。
同社が取得するデータは、位置情報や広告ID等で、アプリのユーザーから事前にデータ取得と利用についての同意を得たもので、ユーザー個人を特定しない情報のみを取扱っている。情報取得のためには、スマートフォンで位置情報の利用とBluetoothの利用がオンになっている必要がある。
(2022年7月29日時点)