4492 東証スタンダード(情報・通信)
ゼネテック
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事業内容(レポートから抜粋)
自動車等の組込みシステムの設計開発やCAD/CAMソフトの販売を手掛ける
ゼネテックは、主として製造業の顧客に、組込みシステムの設計開発サービス(デジタルソリューション事業)や、CAD/CAM等のソフトウェアの販売と関連サービス(エンジニアリングソリューション事業)を提供する独立系情報サービス企業である。15年には、災害時位置情報自動通知サービス「ココダヨ」(ココダヨ事業)を個人向けに開始した。
23/3期におけるセグメント別の売上高構成比(セグメント間取引消去後)は、デジタルソリューション事業64.7%、エンジニアリングソリューション事業28.3%、ココダヨ事業6.9%であった。
利益率は、高い順から、エンジニアリングソリューション事業、ココダヨ事業、デジタルソリューション事業となり、セグメント利益構成比(調整額控除前)では、デジタルソリューション事業59.4%、エンジニアリングソリューション事業34.0%、ココダヨ事業6.5%となっている。
中核事業であるデジタルソリューション事業(24/3期からシステムソリューション事業)では、創業以来、製造業顧客に対して、移動体通信関連(ポケットベル、PHS、携帯電話等)や車載関連(カーナビ、カーオーディオ、インフォテインメント)の組込みシステムの設計・開発サービスを提供している。
現在では、デジタル情報家電や、半導体製造装置、業務用プリンタ等にも対象を広げている。ゼネテックは、組込みシステムに係るソフトウェア開発やハードウェア開発において、仕様分析・検討・基本設計から製造に至るまで、システムの一括受託開発を行っている。
組込みシステムの開発においては、ソフトウェアの専業開発とは異なり、ハードウェア制御の知識が必須である。また、製品の性格上、ソフトウェア開発に比べて厳しい品質確保が要求されるため、この領域は、ゼネテックの強みであるソフトウェアとハードウェアの一体開発力と通信・ネットワーク分野の開発技術力が活かせる分野となっている。
(2023年8月4日時点)
沿革(レポートから抜粋)
同社の創業者である上野憲二氏(現代表取締役社長)は、富士ソフトの前身会社の一つである朝日ビジネスコンサルタント等での勤務を経て、組込みシステム受託開発(現デジタルソリューション事業)を目的として、85年7月に同社を設立した。
デジタルソリューション事業については、創業当初は、市場の黎明期にあったポケットベルのソフトウェア開発を中心に事業を展開していた。
技術力の向上を受けて、91年に携帯電話のソフトウェアやハードウェアの開発に進出し、95年からはカーナビゲーションシステム等の車載関連にも対象領域が広がった。00年にはデジタル家電、13年には半導体製造装置の開発案件への参画が開始された。
90年12月には、米国CNC Software, Inc.と日本総代理店契約を締結し、「Mastercam」の販売(エンジニアリングソリューション事業)を開始した。その後は、Robotmaster(10年)、FlexSim(18年)の輸入販売を開始する等、ソリューションメニューの拡充を進めている。
15年9月には、災害時位置情報自動通知システム「ココダヨ」サービスを開始した。開始当初は、緊急地震速報と連動した位置情報の配信を中心としたサービスであったが、18年には大雨、洪水、土砂災害等の気象情報の自動受信にも機能を拡充した。
また、同年9月にNTTドコモの「スゴ得コンテンツ」にココダヨの提供を開始したことがユーザー急増の契機となった。21年6月には、単身世帯向け新サービス「ココダヨ SOLO」を開始した。
20年3月、同社は東京証券取引所ジャスダック(スタンダード)市場に上場した。
(2022年3月4日時点)