4476 東証グロース(情報・通信)
AI CROSS
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
「働き方改革ICT」を標榜してコミュニケーションサービスを提供する企業
AI CROSS(以下、同社)は、AOSテクノロジーズ(東京都港区)から分社する形で15年3月に設立された企業である。同年6月に現在の主力サービスであるSMS双方向配信サービスとビジネスチャットサービスを事業譲受した。
企業のコミュニケーションに関連するサービスを通じて業務効率化や生産性向上を図るサービスを展開し、「働き方改革ICT市場」関連の企業であることを標榜している。
同社の事業は、ビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業の単一セグメントだが、売上高は4つのサービスに分類されている。メッセージングサービスが、売上高の70~80%を占める主力サービスとなっているが、19/12期に入ってからAI Analyticsサービスが立ち上がりつつある。
地域別には、国内が全売上高の7割強を占めるが、英国の売上構成比も2割強となっている。これは、メッセージングサービスの海外アグリゲーターであるOPENMARKET LIMITED向けの売上がほとんどである。
SMSはShort Message Service(ショート・メッセージ・サービス)の略であり、相手先の電話番号だけで一定字数の文字情報を送受信できるサービスである。サービス形態として、個人の携帯端末間でやり取りを行うP2P(Person to Person)-SMSと、公共機関や自治体を含む法人から消費者へ送信するA2P(Application to Person)-SMSの2種類がある。
元々は同一キャリア内の個人間のP2P-SMSしか存在しなかったが、11年7月の通信事業者の相互接続が開始された後に、A2P-SMS市場が形成され始めたと言われている。アプリのインストールを必要としないSMSは、スマートフォンの普及に伴い、多くの利用者がメッセージを受け取ることが可能な手段となってきた。
同社のメッセージングサービスでは、主にB2C向けの事業を展開するユーザー企業に対し、エンドユーザーである消費者へショートメッセージを送るためのプラットフォームサービス「AIX Message SMS」を提供している。
(2019年10月11日時点)