341A 東証グロース(建設業)
トヨコー
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
独自開発のレーザークリーニング技術に強み
トヨコーは、老朽化した橋梁や鉄塔等の社会インフラのサビや塗膜等をレーザーで除去する加工装置「CoolLaser(クーレーザー)」で注目されている企業である。
トヨコーは、08年に屋外での使用を目的としたレーザークリーニング工法の開発に着手し、実証試験を経て23年2月にCoolLaser初の市販モデル「G19-6000(以下、G19)」を発売した。CoolLaser事業には毎年多額の研究開発費が投じられ、業績の足を引っ張ってきたが、25/3期から利益への寄与が始まった。
現在、トヨコーの主力事業は、老朽化した工場等のスレート屋根に瞬間硬化する特殊な樹脂を吹き付けて補強・修繕するSOSEI(ソセイ)事業である。SOSEI事業は、安定収益源として期待され、今後はCoolLaser事業が成長事業として加わることになる。
CoolLaserは、従来工場内部での切断工程や溶接工程に使われていた高出力レーザーをクリーニング用途に応用し、橋梁や鉄塔等の分厚いサビや塗膜除去を行う世界的にも類を見ない技術である。
あらゆる構造物はサビによる腐食が生じる。屋外構造物のメンテナンスニーズは幅広く、トヨコーは、①橋梁分野(道路・鉄道)、②鉄塔分野(通信・送電)、③海事(海運・ドック)、④その他(プラント・保管)の4つの重点分野をターゲットに事業を展開している。
トヨコーが主力市場と位置付ける橋梁塗替工事(サビや旧塗膜を除去し、新塗膜による鋼材の腐食を防ぐ工事)は3K労働(キツい、汚い、危険)である。中でも「危険」の部分では、塗替工事で用いられる剥離剤による中毒事故や火災事故、ウォータージェット工法では手足切断事故等が発生している。また、主に素地調整に用いられるブラスト工法注4で使用される研削材は多量の廃棄物となり、環境への負荷も大きい。
更に、ブラスト工法では、鋼材の腐食因子である塩分を研削材で鋼材の奥に押し込んでしまい、塩分が残ったまま新塗膜が塗られることでサビが再発する再劣化の問題もはらんでいる。
以上のような問題に対し、CoolLaserは、次世代のインフラメンテナンス工法として貢献できると期待されている。
CoolLaser事業では、装置・消耗品売上が収益の柱となる。G19の価格は1億円程度となる。CoolLaserを用いて橋梁等のメンテナンス工事の受注を狙う建機レンタル会社や工事会社、及び自社のインフラをメンテナンスしたいインフラオーナー等のユーザー主な顧客となる。また、CoolLaserを用いた工事では、レーザーヘッド先端部内の光学系を守る保護レンズや集塵機のフィルター等の消耗品売上が発生する。
装置売上以外では、保守売上、施工売上がある。保守売上については装置所有者と保守契約を締結し、役務の提供を行う。施工売上については、主に装置の研究開発や市場分野開発を目的とした試験施工を中心とし、依頼内容によっては本施工を行っている。
(2025年4月1日時点)