338A 東証グロース(情報・通信)
ZenmuTech
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
秘密分散技術を活用したPCデータの保護等のデータセキュリティサービスを提供
ZenmuTechは、安心・安全なデータセキュリティを提供するため、自社開発した秘密分散技術「ZENMU-AONT」を活用した秘密分散ソリューションの展開及びZENMU-AONT開発のノウハウを生かして開発した秘密計算ソリューション「QueryAhead」を利用し、受託研究等を通じたサービスの事業化に向けた開発を進めている。
ZenmuTechの秘密分散技術ZENMU-AONTのAONTはAll or Nothing Transformの略で、データを分散片に分割して暗号化し、意味のない情報として異なる場所に分散保存し、全ての分散片が揃わないと元のデータが復元されないという技術である。データを暗号化や秘密鍵によって保護するのではなく、データを分割して無意味化することでデータセキュリティを達成する技術である。
秘密計算とは、秘密分散をしてデータを秘匿した状態で計算や分析を行う技術である。データを秘匿しながら、それらのデータに基づく計算結果や分析結果を得られるというメリットがある。
ZenmuTechは情報セキュリティ事業の単一セグメントであるが、売上高を秘密分散ビジネス、秘密計算ビジネス、その他の3つに分けて開示している。
24/12期の売上高構成比は、秘密分散ビジネスが78.9%、秘密計算ビジネスが18.5%、その他が2.6%であった。その他は、ZenmuTechの創業時から行っている、シンクライアント向けのWindows Embedded OSのカスタマイズ、シンクライアントの既存顧客向けの更新時や追加導入時のコンサルティング等の売上高である。
秘密分散ビジネスの主要サービスは、PCの情報漏洩対策ソリューション「ZENMU Virtual Drive」と、秘密分散ソフトウェア開発キット「ZENMU Engine」の2つである。秘密分散ビジネスの売上高の9割以上をZENMU Virtual Drive関連が占めている。ZENMU Virtual Driveは、秘密分散技術を利用してPC上のデータ保護を行うソフトウェアである。
(2025年3月28日時点)