298A 東証グロース(情報・通信)
GVA TECH
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
法律とIT技術を組み合わせたリーガルテックサービスを提供
GVA TECHは、専門性が必要な法律業務や法的な手続きを法律とIT技術を組み合わせた「リーガルテック」を活用して支援している。同社は主に企業の法務部門や法律事務所向けに法務業務のDXを推進する「LegalTech SaaS事業」と社内に法務機能がない企業でも簡単に登記手続きが行える「登記事業」を展開している。
LegalTech SaaS事業は23/12期売上高5割弱を、登記事業5割強を占めた。
LegalTech SaaS事業は企業の法務部門と事業部門の垣根を取り払い、法律業務を効率化するSaaS型のクラウドサービス「OLGA(オルガ)」を企業の法務部門や法律事務所に提供している。OLGAは「AI法務アシスタント」、「法務データ基盤」、「AI契約レビュー」、「契約管理」の4つのモジュールで構成されている。顧客は各モジュールを個別に導入でき、ニーズに合わせてモジュールを組み合わせて利用している。
LegalTech SaaS事業の収益は、利用アカウント数に応じた月額利用料と初期導入費用などのスポット料金で構成されている。大手企業から中堅企業まで約600社の企業に利用されている。また、解約率が低く、モジュールの複数利用が進むことにより、顧客平均単価は上昇傾向にある。
登記事業では商業登記における変更申請の書類を簡単に作成することができる「GVA法人登記」と法務局に登記されている法人の情報を証明する履歴事項全部証明書等を簡単に請求できる「GVA登記簿取得」というサービスを提供している。
登記事業の収益モデルは、利用者による手続きの都度、サービス利用の料金及び書類の印刷、製本等を代行するオプション料金を受け取るというものである。累計で約2.2万社の利用実績があり、サービス利用の約3割がリピーターである。23/12期では約12,000件の利用があったが、GVA TECHはこのサービスの認知度を高め、利用の拡大を目指している。
(2024年12月27日時点)