248A 東証グロース(情報・通信)
キッズスター
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
子供向け社会体験アプリ「ごっこランド」等を提供
キッズスターは、知育アプリの一種である子供向け社会体験アプリ「ごっこランド」や、企業の事業開発支援・受託開発を行う「サービスデザイン」等の周辺サービスを提供している。また、同社はくふうカンパニー(4376東証グロース)の連結子会社である。
キッズスターはインターネットメディア事業の単一セグメントであるが、売上高をごっこランド&ジモトガイド、B to Cサービス、サービスデザイン、その他に区分している。23/12期におけるサービス別売上高比率は、ごっこランド&ジモトガイド81.70%、B to Cサービス4.05%、サービスデザイン13.30%、その他(広告収入等)0.95%、であった。なお、ごっこランド&ジモトガイドの売上高の大部分はごっこランドによるものである。
ごっこランドは、主に3歳から10歳の子供達がスマートデバイス上で楽しみながら社会体験(ごっこ遊び)が可能になる知育アプリである。子供ユーザーの利用を無料とする一方で、企業・団体から出店料を受領している。子供達に対しては、楽しみながら出店企業等の職業を疑似体験するゲームを提供すると共に、親を含めて、企業ブランド、製品及び各自治体に関する理解を深め、ファンの創出につながっていくことが企業・団体に評価されている。
キッズスターは、各企業・団体から、ごっこランドのデジタルコンテンツの開発とサービスの運営を請負うが、両者は相互関連性が高く、単独で顧客が便益を享受できないため、単一の履行義務に該当すると判断し、顧客とのサービス契約期間(最低2年)に亘り、契約に基づく報酬総額を按分して出店料として売上計上している。
また、キッズスターは、23年8月に、ごっこランドの海外版である「Gokko World」の第1弾となるベトナムでの配信を開始した。日本で培ったごっこランドのビジネスモデルを基に、子供世代の人口増加と経済成長が見込まれるアジアを中心にGokko Worldを展開する方針である。
24年6月末の累計ダウンロード数は78万件に達しており、24/12期末には120万件を超える見込みとなっている。一定規模のユーザー数を確保したため、24年6月からはベトナム版の法人営業を開始した。日系大手食品メーカーからは既に出店の合意を得ており、今後も日系企業と現地企業からの出店が見込まれている。
24年7月には、ごっこランドのリアル展開として、大規模ショッピングモールや商業施設におけるファミリー向けイベント「ごっこランドEXPO」の開催を開始した。ごっこランドEXPOでは、子供達が楽しみながら学べる企業協賛ワークショップの開催や、クイズラリー、フォトスポット等を提供している。1開催当たり、出展企業と開催施設から収益を得るビジネスモデルとなっている。
ジモトガイドは、21年4月にごっこランド内の新設カテゴリーとして開始された、子供目線で見つけた地域の魅力を掲載したデジタルガイドブックを提供するサービスである。動画を再生するように、自動でナレーションが再生されてページ送りされる仕様で、まだ文字が読めない子供でも楽しめるサービスとなっている。当サービスは、地方自治体や地場の協賛企業から掲載料を受け取るビジネスモデルとなっている。
(2024年10月1日時点)