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概要(レポートから抜粋)

令和アカウンティング・ホールディングスグループは、令和アカウンティング・ホールディングスと連結子会社6社で構成され、上場企業を始めとする大企業、投資法人や不動産ファンド、医療機関などのヘルスケア関連法人、地方公共団体といった組織的な対応や高い専門的知識などが必要とされる法人に対して経理に関するコンサルティングサービスを提供している。

令和アカウンティング・ホールディングスのコンサルティング事業は「コンサルティング業務(Long)」と「コンサルティング業務(Short)」に分類される。コンサルティング業務(Long)は日々発生する取引を会計方針に基づき仕訳入力し決算書などを作成すること、それらの会計数値を経営管理に役立ててゆくという経理に関わる継続的なコンサルティングを指し、24/3期の売上高の83.2%を占める同社グループの主力業務である。

コンサルティング業務(Short)は、コンサルティング業務(Long)の顧客との信頼関係からもたらされる副産物としての位置付けで、継続的に発生するものではないコンサルティング業務である。コンサルティング業務(Short)は24/3期の売上高の16.3%を占めた。その他の事業は経理実務に関わる教育・派遣・紹介事業である。

令和アカウンティング・ホールディングスグループのクライアントは大企業グループが多く、専門的な知識や対応を求められる先が多い。クライアントグループ数は24/3期末で183グループに達している。また、24/3期の同社のクライアントグループごとの平均年間報酬は約21.8百万円であったが、取引額上位100グループの平均年間報酬は約37.6百万円、上位10グループは約187.6百万円となっている。このことから、多くのクライアントグループに対して業務範囲の拡大による報酬拡大の余地があると同社は考えている。

専門人材については、24年4月末現在で国内の令和アカウンティング・ホールディングスグループ企業全体で、重複保有者があるが、公認会計士34名、会計士試験・短答式試験合格者11名、税理士有資格者8名、税理士科目合格者13名、米国公認会計士3名、日商簿記2級以上の合格者は200名超が所属している。また、ベトナム子会社には約70名在籍しているが、2割程度が会計士資格保有者である。

コンサルティング業務については、コンサルティング業務(Long)の契約継続率を重視している。また、グループ全体の事業を推進してゆく上で人材確保を重要課題としている。多くの会計事務所が即戦力となる経験者の採用に偏る傾向が強いなか、令和アカウンティング・ホールディングスは専門性を持った人材の確保を行うと同時に、人材の確保をより確実にするために新卒採用を増やし育成していくことも人材戦略の軸に据えている。

コンサルティング業務(Long)は日々企業で発生する経済取引を会計方針に基づき仕訳入力し、総勘定元帳、試算表そして決算書等を作成すること、それら会計数値を経営管理に役立てていくことといった一連の業務をすべて、あるいは一部を請け負っている。業務の性質から継続性が高いことからコンサルティング(Long)と名付けている。

令和アカウンティング・ホールディングスグループは業務の性質から継続的に発生するものではなく、一定期間での終了が想定されている単発的なコンサルティング業務をコンサルティング業務(Short)と定義している。経理に関わるデューデリジェンス、株式価値評価などのバリュエーション、IPO支援、会計に関わる各種意見書、M&A支援など幅広い案件を手掛けている。

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