245A 東証グロース(小売業)
INGS
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
ラーメン店や居酒屋を運営する飲食店チェーン
INGSは、関東を中心にラーメン店、イタリアンレストラン、居酒屋を多店舗展開する飲食チェーンである。主力ブランドは、ラーメン店が「らぁ麺 はやし田」、イタリアンレストランが「CONA(コナ)」、居酒屋が「焼売のジョー」である。
INGSは06年、青柳 誠希氏(現代表取締役社長)が個人事業としてラーメン店を創業したことから始まった。24年7月末時点では、ラーメン店は直営店を31店舗展開している。加えて、同社がラーメン食材の販売や店舗運営ノウハウを提供し、オーナー独自の屋号で展開するプロデュース店も68店舗に達している。また、11年に開始したレストラン及び20年に開始した居酒屋は、同時点で、合計で直営店31店舗、「CONA」及び「焼売のジョー」のライセンスを貸与しているライセンス店31店舗を展開している。
INGSの事業セグメントは、ラーメン事業及びレストラン事業により構成されている。23/8期の事業セグメント別売上高構成比はラーメン事業が50.8%、レストラン事業が49.2%と概ね同水準であった。他方で、セグメント利益の構成比はラーメン事業が79.6%、レストラン事業が20.4%であり、セグメント利益率はラーメン事業が8.4%、のれん償却費等の負担があるレストラン事業が2.2%と収益性に大きな差がある。
ラーメン事業は直営店部門とプロデュース部門により構成されている。直営店部門は、一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)を中心に好立地な都市型店舗を主軸としつつ、郊外型・ロードサイド店舗、及び商業施設内店舗も運営している。
プロデュース部門では、ラーメン店の開業を希望する店舗オーナーに対し、開業及び店舗運営の支援を行なっている。
レストラン事業は直営店部門とライセンス部門により構成されている。直営店部門は、イタリアンレストラン「CONA」を17店舗、焼売を主軸商品とした居酒屋「焼売のジョー」を13店舗、その他1店舗を展開している(24年7月末)。7月の平均客単価は「CONA」が2,559円、「焼売のジョー」が2,279円と、いずれもカジュアルな価格帯の業態であり、ディナータイムだけでなく、2次会等にも利用されている。
ライセンス部門は、「CONA」及び「焼売のジョー」のフランチャイズ事業を展開している。料金体系は、「CONA」については開業前支援料が150万円、ロイヤリティは月額15万円としている。「焼売のジョー」は月店舗売上の4%に相当するロイヤリティだけで、開業前支援料はライセンス店加盟促進のため無料としている。
(2024年10月1日時点)