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5597 東証グロース(情報・通信)

ブルーイノベーション

企業情報

事業内容(レポートから抜粋)

ドローン及びロボットの統合制御プラットフォームを通じて各種ソリューションを提供

ブルーイノベーションは、ドローン等の自律移動ロボットを遠隔で制御し、統合管理するソフトウェアプラットフォーム「Blue Earth Platform(以下、BEP)」を基軸に、各種ソリューションを提供している。

ブルーイノベーションは1999年に、現代表取締役社長の熊田貴之氏の父により、日本企業の工場の中国進出をサポートするために設立された。その後、01年に入社した熊田貴之氏が海岸防災コンサルティングサービス事業を開始した。

その事業を進めるにあたり、ドローンを活用した災害直後の空中写真を撮影するモニタリングシステムを東京大学と共同開発したのを機に、ドローンにおける知見を蓄積していった。18年にBEPを発表して以降は、BEPをベースに主に自律型社会インフラを支えるためのソリューションを提供してきた。

ブルーイノベーションはドローン関連事業の単一セグメントだが、売上高は、ソリューション別に、点検ソリューション、教育ソリューション、物流ソリューション、ネクストソリューションに区分されている。

期によって変動するが、22/12期では、点検ソリューションが約36%、教育ソリューションが約27%、物流ソリューションが約28%、ネクストソリューションが約10%という売上構成比となっている。

一般的なドローンはGPS(全地球測位システム)を利用して現在地を確認して飛行する。上空のGPS衛星から発信される電波の受信が前提となっているが、橋梁下等の構造物の影や屋内といったように、GPSの信号が届かず、一般のドローンでは自動飛行ができない場所が存在する。

このような非GPS環境における飛行のために、複数のセンサを組み合わせて自己位置を推定するセンサフュージョン(位置情報算出)や、障害物を自動回避して最適ルートを選定するセルフナビゲーション(自動ルート設定)の技術が必要となる。

ブルーイノベーションは、センサフュージョンとセルフナビゲーションを総称したマルチセンサポジショニングの技術に強みを有しており、同社のセンサモジュールをドローンに搭載して同社のサーバー・アプリと連動させることにより、非GPS環境における遠隔での飛行制御を可能としている。

これらの一連のシステムは、センサモジュール、ソフトウェア、ハードウェア(デバイスまたは機体)で構成される。このうち、センサモジュール、ソフトウェアを統合して提供するのがBEPである。なお、ブルーイノベーションはハードウェア(デバイス)を製造しないことから、どのハードウェアにも対応でき、このことも同社のサービスの強みとなっている。

ブルーイノベーションは、このBEPをベースに、顧客が持つ課題に対する解決策をソリューションとしてパッケージ化し、顧客に提供している。

(2023年12月15日時点)

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