きずなホールディングス

◆ 日本各地で１日１組限定の家族葬を施行する葬儀会社
・きずなホールディングス（以下、同社）は、1日1組限定の貸切ホールでの家族葬を日本各地で施行する葬儀会社である。
・「家族葬のファミーユ」を中心とした直営ホールで葬儀を施工する「直営モデル」及び公営斎場等を活用して葬儀施行を提携葬儀社に任せる「委託モデル」から構成される「葬儀施行業」と、自社サイトを通じてアプローチしてきた顧客と提携葬儀社や代理店を仲介する「ネット集客業」を行っており、全国33都道府県でサービスを展開している。

◆ 22年5月期決算は15%増収、46%営業増益
・22/5期決算は、前期比15.4%増収、46.2%営業増益であった。コロナ禍に伴う参列者数の減少等を受けて、葬儀単価は下落したものの、新規出店及び前期のM&Aに伴う葬儀件数の拡大や、内製化率の向上等に伴う売上総利益率の改善により、大幅増益となった。期初計画に対する達成率は売上収益100.8%、営業利益107.2%であった。

◆ 23年5月期の会社計画は10%増収、14%営業増益
・23/5期について同社は、新規出店20ホール、葬儀件数11,780件（前期は10,752件）、葬儀単価807千円（同801千円）を前提として、10.0%増収、13.8%営業増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター（以下、当センター）は、22/5期実績や6～7月の月次数値、同社の出店方針等を踏まえて、23/5期の売上収益を10,681百万円→10,317百万円、営業利益を1,370百万円→1,247百万円に下方修正した。前期比では11.3%増収、16.3%営業増益と予想した。

◆ 葬儀件数の増加等により、24年5月期以降も成長継続を予想
・当センターでは、新規出店の拡大を背景とした葬儀件数の増加等により、24/5期は18.3%増収、29.7%営業増益、25/5期は12.5%増収、12.9%営業増益と成長の継続を予想した。