概要(レポートから抜粋)
◆前臨床試験のためのPXBマウスを提供している企業
・フェニックスバイオ(以下、同社)は、前臨床試験までの段階において、創薬におけるヒトへの影響度の確認を行うための動物として、PXBマウスと呼ばれるキメラマウスを提供している企業である。
◆18年3月期は26.6%減収、268百万円の営業赤字
・18/3期の連結業績は、売上高902百万円(前期比26.6%減)、営業損失268百万円と、3月15日に発表した下方修正の内容に沿ったものとなったが、前期2度目、17/3期から通算3度目の下方修正であり、非常に厳しい内容であった。
・肝炎関連売上は、大手製薬企業が業績悪化により研究開発予算を抜本的に見直したこにより、大規模な受託見込み案件を受注できなかった。また、DMPK/Tox・その他は、海外において新規の受注が想定通り進まず、両サービスとも2割を超える減収となった。
◆18年3月期業績予想
・同社は、19/3期の連結業績について、売上高1,498百万円(前期比66.0%増)、営業利益124百万円を見込んでいる。
・証券リサーチセンターでは、19/3期の業績予想について、同社の過去の複数回の下方修正を考慮し、売上高1,439百万円(前期比59.5%減)、営業利益98百万円、経常利益96百万円、親会社株主に帰属する当期純利益82百万円と会社 想定より保守的な予想とした。
◆投資に際しての留意点
・同社は、損益分岐点売上高が高い一方で、限界利益率が高い為、計画に対して売上高が上下にぶれた際の営業利益の変化幅が大きい。加えて、KMT社の買収により海外売上比率が更に高まるため、為替変動が 今後より大きな業績変動要因となる点にも留意が必要である。
・フェニックスバイオ(以下、同社)は、前臨床試験までの段階において、創薬におけるヒトへの影響度の確認を行うための動物として、PXBマウスと呼ばれるキメラマウスを提供している企業である。
◆18年3月期は26.6%減収、268百万円の営業赤字
・18/3期の連結業績は、売上高902百万円(前期比26.6%減)、営業損失268百万円と、3月15日に発表した下方修正の内容に沿ったものとなったが、前期2度目、17/3期から通算3度目の下方修正であり、非常に厳しい内容であった。
・肝炎関連売上は、大手製薬企業が業績悪化により研究開発予算を抜本的に見直したこにより、大規模な受託見込み案件を受注できなかった。また、DMPK/Tox・その他は、海外において新規の受注が想定通り進まず、両サービスとも2割を超える減収となった。
◆18年3月期業績予想
・同社は、19/3期の連結業績について、売上高1,498百万円(前期比66.0%増)、営業利益124百万円を見込んでいる。
・証券リサーチセンターでは、19/3期の業績予想について、同社の過去の複数回の下方修正を考慮し、売上高1,439百万円(前期比59.5%減)、営業利益98百万円、経常利益96百万円、親会社株主に帰属する当期純利益82百万円と会社 想定より保守的な予想とした。
◆投資に際しての留意点
・同社は、損益分岐点売上高が高い一方で、限界利益率が高い為、計画に対して売上高が上下にぶれた際の営業利益の変化幅が大きい。加えて、KMT社の買収により海外売上比率が更に高まるため、為替変動が 今後より大きな業績変動要因となる点にも留意が必要である。