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4425 東証グロース(情報・通信)

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Kudan

新規上場会社紹介レポート

(公開日 2018.12.21)

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概要(レポートから抜粋)

英国に研究開発拠点を持つ人工知覚技術のリーディングカンパニー
18年3月期に投入の「KudanSLAM」のライセンス収入が今後の収益を牽引

◆人工知覚の研究開発とライセンス提供を行う企業
Kudan (以下、同社)は、人工知覚(Artificial Perception)と呼ばれる、コンピュータやロボットに付与される視覚を司るアルゴリズム及び組込要素技術の研究開発とライセンス提供を行う企業である。

人工知能(以下、AI)が人間の脳に該当するなら、人工知覚(以下、AP)は人間の眼に当たる。人間の体の場合、眼で得られた視覚情報が脳に送られ、脳がそれをもとに適切な判断を下し、必要に応じて眼に指示を出す。脳と眼の連携があってはじめて人間の体にとって必要な機能が実現できるのと同じように、AIとAPも相互に連動してはじめて、機械の自律的な行動や機能が実現される。

APは、空間把握や立体感覚の処理を行う複数の空間認識技術の組み合わせによって実現される。これらの要素技術のうち、代表的なものがSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)と呼ばれる、3Dで空間認識をするソフトウェア技術である。

◆「機械の眼」を実現する「KudanSLAM」
SLAMはカメラ画像やセンサー情報を用いて、現実空間をリアルタイムで分析し、3D地図の作成や自己位置推定を行うことを可能にする。SLAMで必要なのは、現実空間の奥行きを把握する技術である。人間の眼が左右の視差で物体までの距離を把握していることから、専用のデバイス(ハードウェア)を用いてSLAMを実現しようというアプローチがこれまで 多く見られてきた。

◆「KudanSLAM」の収益構造
「KudanSLAM」に関して同社が得られる収益は、(1)顧客企業にソフトウェアを提供開始した際に発生するライセンス料、(2)顧客企業のソフトウェアやハードウェアに組み込む際の実装に関するサービスへの対価の2種類である。

また、ライセンスにも2種類あり、(1)顧客企業が研究開発目的で利用する開発ライセンス、(2)研究開発後に顧客企業の製品を市場投入する際に利用する販売ライセンスがある。

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