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イベントレポート

新時代を生き残るイノベーションの探求

破壊的イノベーションの時代にいかにグローバルで勝ち抜くか

全体写真

2017年2月21日に株式会社ICMGのカンファレンスルームにおいて上場企業の経営幹部層を対象として成長支援ワークショップ「新時代に生き残るイノベーションの探求 -破壊的イノベーションの時代にいかにグローバルで勝ち抜くか-」を開催いたしました。
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成長に向けて日々邁進する上場企業15社約20名の経営者、幹部社員が一堂に会し、未知の世界からの破壊者が突如現れてビジネスの破壊と創造を繰り返していく新時代のビジネスモデル変革アプローチや海外事例等について、ICMG大庭取締役からICMGの貴重なノウハウ、知見を披露していだたきました。

また、その後、参加者同士によるディスカッションを行い、参加各社における取り組み事例や参加各社がどのように取り組んでいくべきか議論をしていただきました。

活発な議論が行われた成長支援ワークショップの模様をレポートいたします。

基調講演
「破壊的イノベーションの潮流と勝ち残るための条件」
株式会社ICMG 取締役/CSO 大庭 史裕 氏

株式会社ICMG 取締役/CSO 大庭 史裕 氏

株式会社ICMG 取締役/CSO 大庭 史裕 氏

破壊と創造の時代とは何か、またこの時代における課題、この破壊的イノベーションの潮流の中で勝ち残るための条件について、ご講演をいただきました。

地殻変動を起こす3つのディスラプティブの出現

1990年代のインターネット登場から、デジタル化、モバイル端末の登場と、これまでディスラプティブの3つの波が出現した。
そして今、新たに3つのディスラプティブの大きな波が出現している。

  1. ①シェアリングエコノミー:資産と労働の大企業独占からの開放
  2. ②ブロックチェーン:元締めが要らなくなる世界
  3. ③データエコノミー:知的労働の機械化

①シェアリングエコノミーや②ブロックチェーン、③データエコノミーの登場によって、現環境において大企業が強みとしている有形・無形資産の蓄積やシステマチックな運用が無効化。これらを強みとしている既存の事業者は、いままで当たり前であった前提条件の見直しが必要となる。

既存の企業も見方を変えることで、新たな機会を見つけ、既存事業と融合した新たな価値を創ることが可能

資産の自社保有や、既存の企業機構や既存の市場に拘るが故に、新たな機会を逸してしまっている企業は多い。
これまでの見方を変えて、新たなビジネスモデルと既存のビジネスモデルを融合させることで、今までにない価値を創ることが重要である。
例えば、企業単独では採算が合わなかった地域への展開も、複数の組織による乗り合い型・リソースの共有によって可能となることもありうる。
また、「自社保有が当たり前」の見方を変えると、人のワークスタイルやリレーション強化の仕方、機能や資産を持たない形でのバリューチェーン改革、オープンソースの活用等、企業機構自体の革新も可能となる。

新たなチャレンジのためには、「自社は何屋か?」という問いを忘れて自社のアイデンティティを見直す事、さらには目的至上主義から「やってみよう型」への変換が必要

破壊的ビジネスを提供している企業として、UberやAmazonが挙げられるが、彼らは○○屋に囚われたビジネスを行っていない。
Uberは、運輸サービス屋であり、物流屋であり、フードデリバリー、ITプラットフォーマーである。
また、Amazonは、本屋であり、ECであり、クラウド事業者であり、物流事業者である。

すでに「我が社は、○○屋」という拘りは、自らを縛る足枷になっているかもしれない。
また、多くの企業は会社や組織の目的に合わせて事業を構築するという考え方が一般的である。一方で新たな破壊的イノベーションの時代では、まずはやってみるという手段先行型で、着想と行動を繰り返していく中で目的をピボットし、共通ビジョンを構築していくという考え方で革新が創られていく。
手段先行型で実証実験を繰り返していくには、日本に留まらず、グローバルの異業種にてコンソーシアム型検討をすることで、自社の垣根を越えた事業開発をしていく事が必要である。

第二部 ワークショップ
「ビジネスモデルの変革アプローチ」

第一部の講演を踏まえて破壊と創造における数多くの海外事例が紹介され、参加各社間で下記の事項について、活発な議論がなされました。

  • この破壊と創造の時代をどのように捉えているのか
  • 破壊と創造の時代に対し、どのような取り組みを行っているのか
  • 破壊と創造の時代に、どのような成長を創っていくのか
  • 自社にとってのディスラプター(破壊者)は誰であると認識し、これに対してどのように戦略・事業を再構築していくのか

ワークショップ終了後には、参加者や登壇者を交えて懇親会が催され、新たな時代において日本企業がどうあるべきか、活発な議論がなされ、参加された多く参加者間において、親睦を深めていただきました。

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