9237 東証グロース(サービス業)
笑美面
企業情報
事業内容(レポートから抜粋)
高齢者や介護家族に対するシニアホームの紹介サービス等を提供
笑美面は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホーム等のシニアホームを、高齢者や介護家族に紹介するシニアライフサポート事業と、シニアホーム運営事業者にコンサルティングや情報提供等を行うケアプライム事業を展開している。紹介先として提携しているシニアホームは24年7月末時点で9,743ホームに達している。
笑美面は、サービス区分として、シニアホーム紹介サービス(シニアライフサポート事業)、シニアホーム新規開設コンサルティングとシニアホーム運営効率化から構成されるシニアホーム運営コンサルティング、介護用品のネット販売による代理店事業等のその他(以上、ケアプライム事業)に分けて営業収益(売上高に相当)を開示している。
23/10期における事業別営業収益構成比は、シニアライフサポート事業(シニアホーム紹介サービス)84.0%、ケアプライム事業16.0%(シニアホーム運営コンサルティング15.8%、その他0.2%)であった。
笑美面は、シニアホームを探している入居対象者やその家族(以下、入居検討者)を対象に、対面によるマッチングサービス(シニアホーム紹介サービス)を提供している。笑美面のコーディネーターが、直接取材等で得たシニアホームの詳細情報を元に、入居検討者に対して、当事者の身体状況や家庭の事情に適したシニアホームを紹介し、入居までのトータルサポート(見学日程調整、シニアホーム・病院とのやり取り代行、役所の申請手続き代行等)を行うことで、入居検討者の不安・負担を軽減している。
笑美面は、シニアライフサポート事業において蓄積された入居検討の要望・ニーズに関する情報を提携シニアホーム及びシニアホーム運営事業者に提供することにより、地域に優良なシニアホームを増やすことを目的として、21年7月からケアプライム事業を開始した。同事業では現在、シニアホーム新規開設コンサルティングやシニアホーム運営効率化サービスを提供するほか、ケアプライムコミュニティサイトを運営している。
笑美面は、シニアホーム紹介サービスにおいて、数多くの事業者から紹介手数料を得ている。多数のシニアホームホームを運営している顧客企業はあるものの、業界としては寡占化が進んでいないため、売上高の1割以上を占める大手顧客は存在していない。
(2024年10月25日時点)
沿革(レポートから抜粋)
笑美面は、家業の不動産会社を実質的に経営していた榎並将志氏(現代表取締役社長)が、老人ホーム運営事業への参入を目的に、10年9月に大阪市に設立したトータルプロデュースを前身としている。榎並氏は自ら、老人ホームでの1カ月半に亘る現場実習を体験する中で、介護事業を不動産業の延長で経営しても成功しないと確信し、介護施設の運営を断念した。
一方、介護事業に魅力や楽しさを感じたことや、住宅では当たり前にいる物件探しや紹介のプロフェッショナルが、介護施設を探す場合はあまりいないことに事業機会を見出したことが創業の契機となった。榎並氏は、12年1月、シニアライフサポート事業を開始すると共に、トータルプロデュースの商号を笑美面に変更し、自ら代表取締役社長に就任した。
15年9月に、「大阪市トップランナー育成事業プロジェクト」に認定されると、大阪府での知名度が大きく向上した。その後は、オフィスを東京都(16年)、福岡県(17年)、神奈川県(18年)、兵庫県(20年)、埼玉県(20年)にも開設し、展開地域を広げている。
笑美面は19年に、アクサ生命保険及び住友生命保険と介護分野における業務提携を開始した。同年10月には、医療者とヘルスケアベンチャーを結ぶ日本最大規模のビジネスコンテストHealthcare Venture Knot 2019「ヘルスケア最優秀オペレーション賞」を受賞した。また、社会インパクトファンドを運営するキャピタルメディカ・ベンチャーズ(東京都千代田区)からの出資を受け、インパクト・メジャメント&マネジメントを開始した。
笑美面は21年7月に、地域に優良なシニアホームを増やすことを目的に、シニアホーム新規開設コンサルティング(ケアプライム事業)を開始した。23年3月には、シニアホーム運営事業者専用のプラットフォームであるケアプライムコミュニティサイトをリリースした。
23年10月、笑美面は、インパクト投資に取組む国内企業として初めて、東京証券取引所グロース市場に上場した。24年5月には、東京都品川区と名古屋市中区にオフィスを開設した。また、ケアプライムコミュニティサイトにおいて、シニアホームのサービス品質向上に資する商品・ソリューションを提供する他事業者の広告掲載(有償)を開始した。
(2024年10月25日時点)