9237 東証グロース(サービス業)
笑美面
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事業内容(レポートから抜粋)
高齢者や介護家族に対するシニアホームの紹介サービス等を提供
笑美面(えみめん)は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホーム等のシニアホームを、高齢者や介護家族に紹介するシニアライフサポート事業と、シニアホーム運営事業者や土地オーナーにコンサルティングや情報提供等を行うケアプライム事業を展開している。紹介先として提携しているシニアホームは24/10期末時点で9,914ホームに達している。
笑美面は、サービス区分として、シニアホーム紹介サービス(シニアライフサポート事業)、シニアホーム新規開設コンサルティングとシニアホーム運営効率化から構成されるシニアホーム運営コンサルティング、介護用品のネット販売による代理店事業等のその他(以上、ケアプライム事業)に分けて営業収益(売上高に相当)を開示している。
24/10期における事業別営業収益構成比は、シニアライフサポート事業84.4%、ケアプライム事業15.6%(シニアホーム運営コンサルティング15.3%、その他0.3%)であった。
シニアライフサポート事業では、シニアホームを探している入居対象者やその家族(以下、入居検討者)を対象に、対面によるマッチングサービス(シニアホーム紹介サービス)を近畿圏と首都圏を中心に提供している。
笑美面のコーディネーターが、直接取材等で得たシニアホームの詳細情報を元に、入居検討者に対して、当事者の身体状況や家庭の事情に適したシニアホームを紹介し、入居までのトータルサポート(見学日程調整、シニアホーム・病院とのやり取り代行、役所への申請手続き代行等)を行うことで、入居検討者の不安・負担を軽減している。
24年12月末時点において、大阪本社以外にオフィスと称する拠点を、近畿圏では兵庫、新大阪、大阪難波に、首都圏では神奈川、埼玉、東京神田、東京五反田に、その他地域では福岡と名古屋に設置している。
入居対象者に関しては、患者の早期退院問題に取り組む病院のメディカルソーシャルワーカーや、高齢者の在宅介護を支援するケアマネージャー等をシニアホーム探しの“紹介パートナー”として連携し、継続的な紹介を受けている。
(2025年2月21日時点)
沿革(レポートから抜粋)
笑美面は、家業の不動産会社を実質的に経営していた榎並将志氏(現代表取締役社長)が、老人ホーム運営事業への参入を目的に、10年9月に大阪市に設立したトータルプロデュースを前身としている。榎並氏は自ら、老人ホームでの1カ月半に亘る現場実習を体験する中で、介護事業を不動産業の延長で経営しても成功しないと確信し、介護施設の運営を断念した。
一方、介護事業に魅力や楽しさを感じたことや、住宅では当たり前にいる物件探しや紹介のプロフェッショナルが、介護施設を探す場合はあまりいないことに事業機会を見出したことが創業の契機となった。榎並氏は、12年1月、シニアライフサポート事業を開始すると共に、トータルプロデュースの商号を笑美面に変更し、自ら代表取締役社長に就任した。
15年9月に、「大阪市トップランナー育成事業プロジェクト」に認定されると、大阪府での知名度が大きく向上した。その後は、オフィスを東京都(16年)、福岡県(17年)、神奈川県(18年)、兵庫県(20年)、埼玉県(20年)にも開設し、展開地域を広げている。
笑美面は19年に、アクサ生命保険及び住友生命保険と介護分野における業務提携を開始した。同年10月には、医療者とヘルスケアベンチャーを結ぶ日本最大規模のビジネスコンテストHealthcare Venture Knot 2019「ヘルスケア最優秀オペレーション賞」を受賞した。また、社会インパクトファンドを運営するキャピタルメディカ・ベンチャーズ(東京都千代田区)からの出資を受け、インパクト・メジャメント&マネジメントを開始した。
笑美面は21年7月に、地域に優良なシニアホームを増やすことを目的に、シニアホーム新規開設コンサルティング(ケアプライム事業)を開始した。23年3月には、シニアホーム運営事業者専用のプラットフォームであるケアプライムコミュニティサイトをリリースした。
23年10月、笑美面は、インパクト投資に取組む国内企業として初めて、東京証券取引所グロース市場に上場した。24年5月には、東京都品川区と名古屋市中区にオフィスを開設した。また、ケアプライムコミュニティサイトにおいて、シニアホームのサービス品質向上に資する商品・ソリューションを提供する他事業者の広告掲載(有償)を開始した。
(2024年10月25日時点)