7805 東証スタンダード(その他製品)
プリントネット
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
高品質を売りに印刷作業の工程に特化して成長してきた印刷通信販売会社
プリントネット(以下、同社)は、印刷通信販売(以下、印刷通販)会社で、05年10月に「プリントネット」という印刷通販サイトの運営を開始した。更に、18年4月に「プリントプロ」というサイトを開設しており、現在は2サイトを運営している。
同社の最大の特徴としては、多段階にわたる印刷工程において、印刷作業部分に特化している点が挙げられる。
従来の印刷業者は、顧客からの注文依頼により企画提案や打ち合わせを繰り返し、デザイン制作や校正・修正を経てデータを完成(校了)させ、そのデータをもとに実際の印刷作業に入ることが多い。
同社は、注文依頼からデータ完成までの営業・データ作成工程を行わず、機械で実際に印刷を行う印刷作業工程に特化している。具体的には、顧客からネット経由で注文を受け付け、顧客から校了済みのデータを受け取り、確認作業を行った後に印刷作業を行い、出来上がった印刷物を発送する。
印刷工程の前半である営業・データ作成工程は、人による作業、または人と人の間のコミュニケーションが多く発生し、労働集約的な工程となる。
一方、後半の印刷作業工程は、適切な稼働率の設備をどれだけ持つかという資本集約的な工程である。同社は資本集約的な工程に特化して成長してきたと言えよう。
同社の顧客は、(1)印刷物を実際に必要とするエンドユーザー、(2)印刷業者やデザイン業者等のパートナー・業務受託先の2種類に大別されるが、同社の特徴のひとつとして、(2)の割合が多いことが挙げられる。
(2)の場合はすべてではないが、発送代行サービス注として受託することが多い。全体の売上高に占める発送代行サービスの割合は、15/10期62.3%、16/10期66.5%、17/10期71.0%と上昇を続けている。
なお、ラクスル(4384東証マザーズ)とは、12年に業務提携して以来、協業関係にあり、パートナー企業の1社である。
複数あるパートナー企業の中でもラクスルの存在感は大きく、同社の全売上高に占めるラクスル向けの売上高は、17/10期で28.7%、18/10期第3四半期累計期間で31.8%となっている。
(2018年10月23日時点)