7094 東証グロース(サービス業)
NexTone
企業情報
新規上場会社紹介レポート
事業内容(レポートから抜粋)
楽曲の権利者と利用者の間に立ち、著作権管理と利用促進を担う
NexTone(以下、同社)グループは、同社及び連結子会社2社を通じ、音楽の楽曲の権利者と楽曲の利用者との間に立ち、音楽著作権の管理業務や音楽の利用促進を行うエージェント業務を行っている。
楽曲の権利者とは、作詞家・作曲家等の著作権者や原盤等のコンテンツ保有者等を指し、楽曲の利用者とは、レコード会社、放送局、音楽配信事業者等を指す。
同社の前身のイーライセンスは00年9月に著作権権利事業を目的に設立され、16年2月に同じく著作権管理事業を行うJRCとの合併により同社が誕生した。
イーライセンスはアニメ・ゲーム音楽に強く、エイベックス(7860東証一部)系の楽曲の管理が多かったのに対し、JRCはロックやニューミュージックに強かった等、得意分野が異なり相互補完が働いた。
連結子会社2社は著作権等管理業務を行うエムシージェイピーと著作権管理システム等の開発・運用を行うNexToneシステムズであり、何れも100%出資子会社である。
音楽の著作権管理業務は、01年10月に「著作権等管理事業法」が施行され、1分野1団体の原則がなくなるまでは、39年制定の「著作権ニ関スル仲介業務ニ関スル法律」の下で、戦前から一般社団法人日本音楽著作権協会(以下、JASRAC)のみが業務を行ってきた。
「著作権等管理事業法」の施行以降は、30社近い民間企業の参入が相次いだが、十分な事業規模を得ることができず、現状ではJASRACと同社のみが音楽分野の著作権管理業務を行っている。
同社の事業セグメントは、著作権等管理事業、キャスティング事業、その他事業の3つに分類されている。
著作権等管理事業は、著作権管理業務とデジタルコンテンツディストリビューション業務からなる。
著作権管理業務として、作詞家・作曲家及び彼らが著作権を譲渡した音楽出版社等と同社が著作権の委託契約を結び、楽曲の利用者から著作権使用料を徴収し、同社の管理手数料を差し引いて著作権者に分配している。同業務においてはこの管理手数料が売上高、及び売上総利益となる。
(2020年3月31日時点)