4495 東証グロース(情報・通信)
アイキューブドシステムズ
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アップデートレポート
- 2024年4月5日 アイキューブドシステムズ アップデートレポート
- 2023年12月8日 アイキューブドシステムズ アップデートレポート
- 2023年2月17日 アイキューブドシステムズ アップデートレポート
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事業内容(レポートから抜粋)
法人向けにモバイル端末等を一元管理する「CLOMO MDM」サービスを提供
アイキューブドシステムズは、ビジネス用途で様々なモバイル端末を導入している法人に対し、MDMサービスを提供している。
MDMは「Mobile Device Management」の略で、従業員が使用している複数のモバイル端末を、企業が定めるポリシーの下で管理するための法人向けのシステムである。
具体的には、遠隔での操作や制御、端末の利用情報の収集を可能にし、モバイル端末の運用の効率化を図るものである。また、端末の盗難や紛失時の情報漏洩、不正利用を防止するなど、セキュリティや内部統制の強化の観点からも必要性が高まっている。なお、MDMの進化系とも言われるEMM(Enterprise Mobility Management)と呼ばれるサービスも提供しているが、MDMの機能をベースとしている。
アイキューブドシステムズが提供する「CLOMO MDMサービス」はMDMサービスの分野ではトップシェアであり、同社は、「CLOMO MDMサービス」を中心に事業を展開している。
アイキューブドシステムズは、22/6期第2四半期よりライセンス販売事業の単一セグメントからCLOMO事業と投資事業の2つのセグメントとした。23/6期までは投資事業の売上高の計上がないため、全社売上高、CLOMO事業売上高、旧ライセンス販売事業の売上高は同額である。
CLOMO事業はサービス別に、「CLOMO MDMサービス」、「CLOMO SECURED APPs」、「その他」の3つに分類されている。「CLOMO MDMサービス」はさらに、「CLOMO MDM」、「CLOMO MOBILE APP PORTAL」、「CLOMO オプション」に分類されているが、直近の内訳は開示されていない。
主力の「CLOMO MDMサービス」が全売上高の9割超を占める構造は変わっていない。なお、「その他」は創業来行ってきた受託開発だが、その位置づけは高くない。
(2024年4月5日時点)
沿革(レポートから抜粋)
代表取締役社長の佐々木勉氏は、96年以降、システム開発を行う企業に勤務し、システムの設計等の業務に従事していた。当時、NTTドコモの「iモード」が急速に普及していた時期であり、携帯端末を用いたサービスを自分で作り上げたいと考え、01年1月に個人事業を立ち上げた。同年9月に福岡県福岡市に有限会社アイキューブドシステムズを設立した。
創業当初は、顧客のニーズの把握を目的にシステムの受託開発を中心に行い、事業規模も拡大していった。04年2月には株式会社に組織変更をした。
変化の契機となったのは、佐々木氏がシリコンバレーを訪れた時である。シリコンバレーでGoogleを訪れたのを機に、クラウドビジネスの可能性に刺激を受け、自社でクラウドサービスを立ち上げたいと強く思うようになったことで、自社開発に注力していった。
10年7月に東京オフィスを新設してライセンス販売事業を立ち上げ、11月に、法人の担当部署がモバイル端末を一元管理することができる「CLOMO MDM」の提供を開始した。また翌11年7月には、法人向けモバイルアプリシリーズ「CLOMO SECURED APPs」の提供を開始した。
ライセンス販売事業の拡大とともに、Appleをはじめとするプラットフォーマーとの関係は深まっていった。15年10月に日本マイクロソフトとモバイルデバイス/IoT市場での協業を開始した。また、16年8月に「CLOMO MDM」がGoogle EMM製品に認定され、19年1月には世界でも10社(21年12月時点)しか持っていない「Android Enterprise Recommended」を取得するなど、Googleとの関係も強化されていった。
(2022年2月18日時点)