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277A 東証グロース(サービス業)

グロービング

企業情報

事業内容(レポートから抜粋)

クライアントの内部に入り込むJoint Initiative型コンサルティングサービスに注力

グロービングは、クライアント企業に実際に入り込み、一緒に汗をかいて、成果を出していくJoint Initiative型コンサルティングサービス(以下、JI型コンサルティング)と従来型コンサルティングサービスを提供している。コンサルティングの分野としては、事業戦略立案、M&A、新規事業立上、グローバル成長戦略立案、デジタル技術を活用した経営・業務変革など、多岐に亘っている。

グロービングは17年1月に設立されたが、国内でコンサルティングサービスを開始したのは21年3月からとなり、実質的な社歴は浅い。

グロービンググループはグロービング及び23年10月に子会社化した各種広告・SP・グラフィック・WEB・映像の企画・制作などブランディングやクリエイティブデザインに強みを持つアバランチ、24年1月に設立した上海巨球協英信息技術、24年5月にLaboro.AI(5586東証グロース)とAIトランスフォーメーションの社会実装を目指し設立したX-AI. Labo(グロービングの出資比率は78.0%)の4社で構成されている。

グロービングは、コンサルティング事業とSaaS型プロダクトを提供するクラウドプロダクト事業を行っている。ただし、クラウドプロダクト事業は開始から日が浅く、売上高の大部分はコンサルティング事業によるものである。また、利益面においてもクラウドプロダクト事業は立ち上げ期にあるため損失を計上している。

グロービングはコンサルティングサービスを準委任契約に基づき提供している。グロービングのコンサルティングサービスは、クライアントの経営層が抱える課題を理解し、経営戦略、新規事業立ち上げ、M&A戦略、DX/デジタル戦略の構想策定・実行支援といった経営における上流フェーズの改善に取り組むものが中心である。

また、グロービングはコンサルタントの人数だけに頼る「人工ビジネス」からの脱却を目指しており、AIを活用することで、人数の増加に単純に比例した事業拡大というビジネスモデルからは一線を画したいとしている。この目標に向けて議事録作成やリサーチ業務の生産性向上を目的としたツールを自社内のAIなどを活用した業務効率化専門チームであるGLB Intelligenceで開発をしている。

主要顧客としては、本田技研工業(7267東証プライム)、MTG(7806東証グロース)、パーソルホールディングス傘下のパーソルクロステクノロジーズ、三井化学(4183東証プライム)などの大手企業が挙げられる(図表2)。24/5期における上位5社に対する売上割合は53.7%、上位10社に対する売上割合は70.3%に達しており、特定の取引先に対する依存度は高い。

(2024年12月3日時点)

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