3970 東証グロース(情報・通信)
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事業内容(レポートから抜粋)
法人営業プロセスの非効率をなくすためのソリューションを提供
イノベーション(以下、同社)は、法人営業プロセスの非効率や無駄をなくすソリューションを提供する会社である。
創業時の事業は、法人向けのテレマーケティング代行サービスやリスティング広告代行サービスから成るマーケティング代行事業であった。
マーケティング代行事業自体は既に撤退しているが、それらのサービスを通じて蓄積した法人営業のノウハウを活用し、見込み顧客を集めるための資料請求サイトの運営を行うオンラインメディア事業と、見込み顧客を実際の購入につなげるためのクラウドサービスを提供するITソリューション事業(21/3期から従来のセールスクラウド事業から改称)の2つの事業を開始し、法人営業のプロセス全般をカバーする体制を整えた。
また、最近は、グループ経営への体制シフトが進み、事業領域拡大の動きが目立っている。実際、金融プラットフォーム事業として子会社で展開している金融商品仲介業のサービスの存在感が増している。
同社の事業は、21/3期までのオンラインメディア事業とITソリューション事業に、それまでその他に分類されていた金融プラットフォーム事業が独立セグメントとして加わり、3つの報告セグメントで構成されるようになった。
金融プラットフォーム事業の売上拡大が著しく、既存の報告セグメントの構成比は低下しているが、それでもオンラインメディア事業は全売上高の約7割を占めている。
(2021年9月17日時点)
沿革(レポートから抜粋)
代表取締役社長の富田直人氏は、リクルート(現リクルートホールディングス 6098東証一部)の出身で、IT企業に対する新規営業に長く従事していた。また、リクルートが運営していたIT業界向けのメディアである「キーマンズネット」の立ち上げも経験した。
新規事業の新規開拓営業を長く行ってきた経験から、BtoBの法人営業プロセスに改善点が多い点に気づき、その効率性を上げることに事業機会を見出した。
そこで、法人営業の効率化を事業とする企業として、00年末に同社を創業した。
創業当時はGoogleが国内で本格展開を始めた黎明期であり、ネットを活用した営業活動はまだ本格化していなかった。
そのため、顧客獲得を目的とするテレマーケティング代行サービスを02年2月に開始し、同社の創業事業とした。一方、グーグルの動向からインターネットの活用の可能性にも着目しており、同年12月に、BtoBの法人営業の分野に特化したリスティング広告代行サービスを開始した。
リスティング広告のビジネスで蓄積されたノウハウを活用する形で、07年に法人向けIT製品の比較・資料請求サイトの「ITトレンド」、翌08年に法人向けアウトソーシングサービスの比較・資料請求サイトの「BIZトレンド」が順次開始された。これらにより、現在のオンラインメディア事業が確立した。
また、10年にはウェブサイトへの来訪企業名が判明する「List Finder」の提供を開始し、現在のセールスクラウド事業の基礎が築かれた。
創業時から行ってきたテレマーケティング代行サービスは15年3月に撤退し、また、リスティング広告代行サービスは同年12月に他社へ譲渡した。この一連の事業ポートフォリオの整理により、同社は営業支援の会社から、マーケティング支援の会社としての性格を強めていった。
事業ポートフォリオの転換を経て、16年12月に東証マザーズ市場に株式を上場した。
(2018年3月30日時点)