6538 東証プライム(サービス業)
キャリアインデックス
企業情報
事業内容(レポートから抜粋)
ネット求人という成長市場で技術リーダー的存在
キャリアインデックス(以下、同社)は、ユーザー(同社の運営するサイトにアクセスした主に転職活動中の利用者)の情報を、クライアント各社(販売先・転職情報サイト等)に移送する集客代行事業を営む企業である。
同社が運営するサイトでは、リクルート、マイナビ、パーソルキャリア(旧インテリジェンス)等の複数のクライアントが保有する転職情報を一堂に掲載しており、転職希望者であるユーザーは、自らの情報の登録や求人への応募等を一括で行うことができ、人気を博している。
類似の他社サイトにおいても転職情報の検索は一箇所で出来るが、登録・応募等が、その都度行わなければならない点に違いがある。類似の他社サイトでは、複数の求人ポータルサイトが持つ個別転職情報へのリンクをまとめて表示するだけの構造となっている。
具体的には、ユーザーが、リクルートの持つ転職情報に興味を持った場合、リンクからリクルートのサイトに遷移し、自らの情報を登録することになる。その後に、別のサイト、例えばマイナビのものに興味を持った場合、今度はマイナビのサイトにリンクから遷移した後に、もう一度先ほどと同様の情報を登録しなくてはならないといった手間がユーザーには生じる。
同社では、上述のような単純なリンクのまとめではなく、クライアント企業のシステムと同社のシステムを「フルシステム連携」している。ユーザーにとっては、必要な情報を一括検索できるだけでなく、クライアントに対して登録・応募等も一括で行えるワンストップの利便性を提供している。同社は自らのこの事業モデルを「ポータルオブポータルズ」と呼んでいる。
同社は、「CAREER INDEX」、「Fashion HR」、「Lacotto」、「CAREER INDEXスクール」の4つの情報サイトを運営・サービス提供している。
また、それらの情報サイトを提供していく中で同社に蓄えられたマーケティングのノウハウ(ツールなど)を外販していく「マーケティングソリューション」を18/3期から本格的に始動している。加えて、同社がこれまでに扱った膨大な既存の求人情報・広告出稿情報等を元にスクリーニング結果を提供する「Leadle(リードル)」という2つの新商材を、新規事業領域として注力していく計画である。
(2018年10月26日時点)
沿革(レポートから抜粋)
同社は、リクルート、ヤフー、アイ・アム(現インターワークス(6032東証一部))を経た板倉広高氏が05年11月に東京都千代田区に設立した。当初の社名はインディビジョンであった。13年2月にキャリアインデックスに商号変更されている。
従業員数30名程度であったヤフージャパンに90年代に在籍し、日本のインターネットの黎明期に当事者として参画してきたことが現在の同社の経営・運営に役立っていると板倉社長は振り返っている。
同社は創業3カ月後の06年1月に現在の主力事業である転職情報サイト「CAREER INDEX」の運営を開始した。開始当初のサイトの名称は当時の社名と同じ「インディビジョン」であった。13年の商号変更の際に「CAREER INDEX」にサイト名を変更した。
当初の「インディビジョン」はサービス・運用開始のスピードを重視し約2カ月という短期間で開発したが、その後、拡張性や運用効率に課題が生じ、何度か作り直された。その急速な市場成長や技術変化への臨機応変な対応を、同社は少数精鋭のチーム体制でやり遂げてきた。
(2017年12月15日時点)