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トレックス・セミコンダクター

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アナリストレポート

基本情報

特色 小型電源用ICのファブレスメーカー 市場名 東証二部

事業内容(レポートより抜粋)

トレックス・セミコンダクター(以下、同社)は、小型で低ノイズかつ低消費電力を特徴とする電源用ICの開発、販売に特化している。前身会社を含めると20年以上の歴史を持つ半導体メーカーである。

電源用ICとは、電気及び電子機器の様々な機能を担う個々の電子部品やデバイスに必要な電力を、電源電圧からそれぞれに適する安定した電圧に制御して供給するICである。AV機器や白物家電、携帯電話、自動車のカーステレオ等の電装品やECU、計測機器等の産業機器などに幅広く用いられている。

電池やバッテリーから供給される電源電圧は、蓄電量の減少、気温や電波ノイズ等の環境変化により微妙に変動している。この電圧変動を制御しなければ電子機器の誤動作を起こしかねないため、電源用ICが必要となる。機器の省エネルギー化のために、操作していない時の電流を大幅にカットすることも、電源用ICの重要な機能の一つである。

同社が手掛けているのは主に、モバイルPC、デジタルカメラ、携帯電話、カーステレオやナビゲーションシステム、スマートメータ、ウェアラブル機器など、低電圧で電池の消耗に敏感な機器向けの電源用ICである。電源用ICは小さいことも重要で、スマートカードに採用された同社のICのパッケージサイズは1.5mm×1.8 mm×0.33mmである。

同社の主な製品は、ア)入力電圧を希望の出力電圧に変換する電圧レギュレータ、イ)入力電圧を希望の電圧に昇圧もしくは降圧して出力するDC/DCコンバータ、ウ)入力電圧を常に監視して設定電圧以下に降下した際に警報信号を出し、マイコンの誤動作防止や電池保護等に用いられる電圧検出器の3製品群に分類される。

この他、VRやDC/DCとセットで回路に組込まれるFETやダイオード等のディスクリート(単機能の個別半導体製品)や、DC/DCにコイル機能を内蔵させたコイル一体型マイクロDC/DC等のマルチチップモジュール等で、リチウムイオン電池充電用IC、LED照明制御用IC、省電力化のためにスタンバイ状態を作り出す負荷スイッチ(パワースイッチIC)なども開発及び販売している。

(2017年7月7日時点)

沿革(レポートより抜粋)

同社の創業の経緯は以下の通りである。89年10月に、シンコー電器(現フェニテックセミコンダクター、同社の筆頭株主)のファンドリー事業の販売担当会社として、同社の前身である旧トレックス・セミコンダクターが設立された。

前身会社は新規事業領域として、小型電源用ICに着目した。当時は大手半導体メーカーがあまり注力していなかったこと、79年に発売されたソニー(6758東証一部)のウォークマンがヒットし、ウォークマン以外にもバッテリー駆動のアプリケーションの増加が想定されたことが要因である。

しかし、半導体不況に襲われて親会社の経営が悪化し会社更生法を申請したことから、親会社の再建に目途が立った段階で前身会社も一度清算して再出発することになった。同社は95年3月に前身会社の電源用ICに関する事業を継承し、再びシンコー電器の子会社として設立された。

その後同社は電源用IC及び周辺ディスクリートに特化した事業展開を現在に至るも継続している。

同社は96年にシンガポール、00年に香港、米国、01年に英国に相次いで販売子会社を設立し、早期に海外展開を始めた。さらに03年上海事務所(翌年法人化)、05年台湾事務所(07年に法人化)を開設し、アジア市場でのマーケティングに注力した。 ベトナムの製造子会社については、09年に現地半導体組立会社に出資し、後に出資比率を引き上げ子会社化した。ベトナム子会社は、同社独自開発のUSP(Ultra Small Package)に特化した後工程の生産拠点である。

リーマンショック以後は同社も需要減退、台湾及び中国メーカーのキャッチアップ、円高進行による競争力の劣化に悩まされたが、12年に着手した中期経営計画に基づき事業構造改革を行った結果、業績が急回復し、14年4月8日に東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場を果たした。

現在は産業機器や車載機器、医療機器、各種ウエアラブル機器などをターゲットアプリケーションとして開拓。なお、15年10月に東証二部に市場変更となっている。

(2017年7月7日時点)



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